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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 3/4号
2003年更新
ようやく発表された今季米女子ツアー日程
大幅に遅れながらも、賞金総額はアップ
 米女子ツアーの今季日程がようやく発表された。試合数は、現時点では、昨年同様計35試合。賞金加算対象の公認試合は31試合で、賞金総額は、昨年よりも225万5000ドルのアップと、一応は、充実した内容となっている。

「今年のスケジュールの充実には非常に満足している。厳しい経済環境の中で、LPGAの人気の高さを証明するものだ。約半分の試合が賞金をアップさせ、賞金総額は4100万ドルを超えた。プレーヤーたちにより大きな経済的なチャンスを提供できることにエキサイトしている」とT・ボートウ・コミッショナーも自画自賛。しかし、これはあくまで表向きの公式見解で、今回の日程発表に至るまでには、かなりの紆余曲折があったようだ。

 というのも、実際の日程表をよく見れば分かるが、表に掲載されている試合数(枠)は35だが、内2試合はいまだに「未定」(つまりスポンサーと交渉中)。そして、この33試合の賞金額を合計すると3918万ドルにしかならないのだ。LPGAに問い合わせてみると、「未定」の2試合のほかにも、年末の後援競技のウェンディーズ・スリーツアー・チャレンジとヒュンダイ・チームマッチが、日程調整などのために表には掲載されなかったとか。そして、その2試合を加えて35試合と発表、賞金総額に関しては、昨年の実績などを踏まえ、この2試合を含め4100万ドルを超える計算になるということだそうだ。

 なにやら複雑な話だが、結局は、この時期になってもスケジュールを発表できないのはまずいとの判断から、おおよその枠組みができた段階で、放映テレビ局の発表もできないまま、さらに「未定」の枠を2枠残しながらもも見切り発車したということのようだ。

 実は、昨年末に、今年の中盤戦までの部分的な日程は発表されていたのだが、1月に後援競技とはいえスキンズゲームがすでに開催されている。公式競技は3月中旬からとはいえ、シーズンがすでに始まっているのに、フルスケジュールが発表できないのでいたのだから不景気の逆風は相当強かったのだろう。

 男子やシニアツアーも苦しんでいる不況の中、とくに女子は韓国勢をはじめとする外国人勢が猛威を振るい、米国人のスター選手不在の米女子ツアー。にもかかわらず、コミッショナーが言うほどではないにしろ、昨年より賞金がアップしているのだから大健闘といえるだろう。

 人気が落ちめのシニアツアーから、ゴルフファンを奪ったとも言われ、「テレビの視聴率もアップしたし、ギャラリー数が昨年は前年比で12パーセントも増えた」(ボートウ・コミッショナー)とか。

 それにしても、シーズンイン後まで粘り、少しでも試合数と賞金をアップさせようという姿勢は、日本のトーナメント団体も見習うべき点が多いのでは。

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