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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2/4号
2003年更新
すわ一大事!? 昨年の女子1位と2位の
不動と藤井が昨年暮にツアー登録のミス
 えっ!? 賞金女王も2位もいないシーズン……そんなまさかの事態が日本女子ツアーで起きそうになっていたことが発覚した。

 今シーズンからTPD(トーナメント・プレーヤーズ・ディビジョン=ツアープロを管轄)とGBD(ゴルフ・ビジネス・ディビジョン=レッスンプロを管轄)に分かれて新たなスタートを切る日本女子プロゴルフ協会(LPGA)での手続き上のトラブルがそれ。寸前で回避されたこの事態の真相を探った。

 事の顛末はこうだ。3年連続賞金女王の不動裕理、最後までその座を争った藤井かすみ。この2人のツアーメンバーとしての登録が、締め切りを過ぎてもない。ほかにも100名余りからの会員登録(後述)ハガキが届かず、慌てたLPGA事務局が催促し、結局、1月末までの猶予期間が設けられることに。

 国内女子ツアーは今シーズン、主要男子ツアー、米女子ツアーなどをお手本に、念願の制度改革を実現させる。これまでのプロテストと平行してクオリファイイング・トーナメント(QT)を行い、これを通過すれば会員以外にも、プロとしての出場権を与える。このオープン化そのものは、井の中の蛙になりがちだった日本の女子プロに刺激を与えるいい変革といえるが、それに伴う手続きの変化に選手たちがついて行けなかったのが、今回のトラブルの原因だ。

 会員(過去にLPGAのプロテストに合格した者)外のTPDメンバーは別にして、会員についてはこれまでひとくくりだったものを、TPD会員、GBD会員に区別。初年度の今年は自己申告のため、昨年11月下旬に各会員に1枚のハガキが郵送された。返信用のそれには「TPD会員」「GBD会員」「両方に登録」の3つのカテゴリーがあり、この中から自分で選択、チェックを入れて送り返す仕組みになっていた。これが「締め切りの12月16日までに返送されなかったのが100枚程あった」(同事務局)ため、大騒ぎとなった。

 ハガキには、同時に「返信がない場合には非活動のGBD会員として登録されます」という一文があったため、誤解が生じ「非活動だから返信しなくていいわ、と思った会員もいたようです。本当は必ず返信してもらうための注意書きだったのですが」(同事務局)という事情もあったが、それでもあまりにも多すぎるこの人数。

 オマケにその中には、不動、藤井、永久シード選手のト阿玉らがこれに含まれていたものだからさあ大変。結局、TPD、GBD両部門の長(小林法子理事、清元登子副会長)了解の下「初年度だし、選手を出られなくするための制度改革でもないから」ということで期限を年明けの1月末まで延ばし、未登録者には催促することで決着をつけた。

 だが、一体どうしてこんなことになってしまったのだろう?「確かにシーズン終盤の忙しい時期で、選手が留守がちになって入れ違いになったりもしたようです。でも、きちんとやっている人はやっています」と同事務局関係者はぼやくが、まさにその通り。

 当の不動は「年末は忙しくて出っ放しだったし、そういうことは親とかに任せてあるので……。郵送先も(行きつけの)練習場だし、そのハガキは自分で見てもいないんです。だからどうしてそうなったのかもよくわかりません。すみませんでした」と申し訳なさそうに口にするばかり。

 会員がシード権を得れば自動的に翌シーズンの出場権が得られたこれまでとはまったく違う手続きについてよく理解していなかった選手も多く、ツアーメンバー登録は単年度だということに対する認知度も低かったのが事実のようだ。

 今回は“身内の温情”で事なきを得たが、これが、海外の大事なエントリーなどだったらこうはいかない。

 改革初年度だから手探りなのはわからなくもないが、「選手が社会人としてまだまだ未熟なことがよくわかった出来事」というある関係者の言葉を、女子プロたちは一度しっかり噛み締めたほうがよさそうだ。

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