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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 5/28号
2002年更新
バブル期に買収したコースを日本企業が
放出した影響か、米のゴルフ場価格が下落
 アメリカのゴルフコースの価格も値下がりしている? 日本国内では、アメリカ資本によってゴルフ場が買収され続けているが、そのお膝元で火煙りが立ち込めているようなのだ。

 話はちょっと古くなるが、今年の2月下旬に、ノースダコタ州のレッド・マイクリゾートというゴルフ場が競売にかけられ、なんと45万7000ドルで売却されるというニュースがあった。日本円にして、わずか約6000万円弱。モダンスタイルの同コースは、アメリカの「Golf Week」紙が選ぶモダンスタイルのコース部門のベスト100に選ばれてもいる名コースだけに、「本当に失望した。もっと高い金額で売れると思ったのに……」と旧オーナーのM・エームス氏が語るだけでなく、ゴルフ業界がこの低価格に驚いたのだ。

 地の利が悪く、宿泊施設を完備する前に資金切れとなってしまった赤字コースとはいえ、アメリカのベスト100にも選ばれるコースがこの値段ということで、驚きの声が上がったのだ。

 ある意味では、こうした価格低迷の理由のひとつには、日本の影響もありそうだ。というのは、バブル時代に日本企業に買収されたゴルフコースが、続々売りに出されているからだ。

 たとえば、今年初めに会社更生法を申請されたスポーツ振興グループのコースで、米ツアーの開幕戦の開催コースでもあった高級コースのラコスタリゾート&スパ(カリフォルニア州)は、昨年末に推定1~1.5億ドルで売却されている。

 また、同グループが所有していたフロリダのグレンリーフ・ゴルフ&テニスリゾートもすでに法的手続きに入り売却予定となっているが、同コースは87年にスポーツ振興が推定約2700万ドルで購入したもので、その後約3000万ドルを同社が投資して、大幅に改善した54ホールのコンドミニアム付きのゴルフリゾート。

 破産管財人のT・ストリックランド女史に言わせると、「売却価格は1200~1500万ドルを超えるはず」と話しており、もしその通り事が進んだら、結局は、15年近くも前の投資(?)が、4分の1前後になってしまうことになるのだ。

 にもかかわらず、同女史が自慢気に語っていたことからすると、やはりゴルフコースの売買市場が、相当弱含みとなっていることは間違いなさそうだ。

 といったような日系コースの売却が進んでいること以外にも、日本を含めたゴルフコースの倒産が目立つようになっているのが大元の理由だろう。そして、その原因となっているのが、ゴルフコースの供給過剰。

 ナショナル・ゴルフ・ファンデーション(NGF)のJ・トンプソン女史によれば、「昨年のゴルフコースの開場数は377カ所にとどまった」ということなのだが、00年までの8年間、毎年400コース(増設を含めて)を超えるゴルフ場が、アメリカではオープンし続けていたのだ。

 それに対し、ゴルフ人口のほうはほぼ横ばい。昨年は、ラウンド数が秋まで減少を続けたことから、ゴルフコースの経営が、非常に難しくなってきているのだ。日本でもゴルフ場の買収を進めているアメリカン・ゴルフコーポレーションなども、こうしたゴルフ不況の煽りを受けて、傘下のナショナル・ゴルフ・プロパティ社の株価が急落、同社との合併を余儀なくされるなど、厳しい話題が相次いでいたのだ。

 ただし、やっとここに来て、明るいニュースが聞こえるようになっているのも事実。暖冬の影響か、同時多発テロの影響かは定かではないが、昨年の秋口から、アメリカのゴルフコースの入場者数が上昇し始め、先の11月から今年の2月まで、4カ月連続で前年比アップのラウンド数を数えるようになっているのだ。遠隔地のリゾートコースなどには、まだ爪痕が残っているようだが、同時多発テロで、遠出のバケーションを控えたゴルファーたちが、近場のコースに、せっせと通い始めたということなのかもしれない。

 こうした入場者増が本物なら、アメリカの経済同様、ゴルフ界も不況のトンネルを抜け始めたということなのかもしれない。そして、ゴルフコースの価格が下落しているとなれば、もちろんお金があればの話だが、アメリカのゴルフコース、今が買い、ということか?

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