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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 1/29号
2002年更新
美人女子プロゴルファー、M・マガーンの
元キャディがストーカー行為で“ご用”
 米女子ツアー通算7勝の美人プロ、ミッシェル・マガーン(32)に対するストーカー被害が話題になっている。

 フロリダ州パームビーチの裁判所が、1000ドルの保釈金でP・ハレット(43)という人物を仮釈放したことで明らかになったものだが、この人物は妄想癖があり、家族によれば、定期的に治療を受けていたというが、1989年に一度、カルフォル二アの試合でマガーンのキャディを務めたことがあり、それ以来、マガーンに手紙を書き続け、昨年の12月には、なんと2人の結婚式招待状のデザインを促す手紙を送りつけ、しかも結婚の発表をアメリカンフットボールのテレビ中継中に行うなんていう計画まで立てていたとか。

 さらに、ハレットの自宅があるカルフォル二ア州のモントレーから、フロリダに移り住む計画を立て、年末の29日にアメリカ大陸を横断して、実際にフロリダまでやって来てしまったことから、事が大きくなってしまったのだ。地元警察によれば、ハレットがマガーンの自宅に電話をかけ、父親のジェームスさんに、フロリダに着いて彼女に会いにいくと語ったことから、今回の逮捕に繋がったとか。

 マガーン本人は「不幸な出来事で、自分としては事件を大袈裟にしたくない」と語っているが、近年有名人に対するストーカー事件が相次いでいることから、注目を集める結果になってしまったのだ。

 有名人のストーカー事件といえば、古くはジョン・レノンの射殺事件に始まり、最近話題になったところでは、トム・クルーズの前妻で、女優の二コール・キッドマンなどのストーカー事件など、数え上げればキリがない。スポーツ選手も例外ではなく、たとえば、昨秋には、オーストラリアの滞在先のホテルで、陸上女子400メートルのオリンピック3連覇が期待されているフランス人M・ベレク選手がストーカー被害に遭い、試合出場をキャンセルしたという事件も伝えられている。

 そういえば、ゴルフ界でも、先のニュージーランドオープンに先駆け、高額ギャラをもらって出場するタイガー・ウッズに抗議して同国の米大使館に青酸化合物が送りつけられるという事件があったが、他のスポーツに比べて、ゴルフがファンと身近に接することができる機会が多いことから、ストーカーやこの種の事件に対して、大きく注目されることになるのだ。

 一応、今回の事件では、ハレットに対し、マガーンの自宅や、立ち寄り先500フィート(約150メートル)以内に近寄ることを禁じた裁判所命令を出した上での保釈処分となったが、マガーン本人は、自宅ではひとりにならず、つねに誰かと一緒にいるようにするほか「彼女の自宅近辺のパトロールを強化した」(地元警察P・ガリガン刑事)ということで、かなりの気の使いようなのだ。

 今回の事件ほど深刻ではないものの、日本の女子プロ界でも執拗な追っかけなどで悩んでいる女子プロも何人かいるとも聞く。一歩間違えば、殺人事件にだって発展しかねないストーカー問題。ニュージーランドオープンでは、コース内外の警備がかなり厳重になったようだが、ファンとゴルファーと隔てるものがロープ一本だけに、この問題を看過できないということなのだろう。

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