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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 1/8・15号
2002年更新
不動が天沼かわし2年連続賞金女王
東尾が初シード獲得など若手も成長
 01年の女子ツアーは不動裕理が2年連続賞金女王の座に就いて幕を閉じたが、史上初の年間獲得賞金1億円突破などで不動が賞金レース完全独走となった00年に比べれば、話題の散在するシーズンだった。

 開幕戦でいきなり21世紀優勝一番乗りした不動だが、その後はメジャー参戦での2度の渡米もあり、7月まで優勝なし。その間にカトキチクィーンズ(4月)でツアー初Vを挙げた天沼知恵子が、7月に2勝目を挙げ一気に賞金ランク1位に。

 8月はそのプロ入り同期の2人がまさしくデッドヒート。ヴァーナルオープンで不動が2勝目を挙げれば、今度は翌週、翌々週で天沼が2週連続優勝を達成。しかし、さらにその翌週のヨネックスレディスで不動が3勝目を獲り返す、という派手な女王レースは見応えがあった。

 ただ、4、5月で早々に2勝を挙げた大場美智恵、また5月、6月にそれぞれ2週連続優勝を果たした高村亜紀、米山みどりらがその頂上レースに絡まずに終わったのはいささか残念。またベルーナレディスで念願のツアー初制覇を果たした藤井かすみ、6月に1年8カ月ぶりの優勝を果たした服部道子らも、もうひとつ不動の女王の座を脅かす存在になりきれなかった。

 逆に安定した実力で、終わってみれば賞金ランク2位、5位となったのが中堅の肥後かおりと木村敏美。肥後は最終戦を含めシーズン3勝、木村は1勝ながらつねに上位成績を収める活躍ぶりを見せた。

 上位以外の新鮮な話題としては、なんといってもツアーのニューヒロイン、東尾理子の初シード獲得。また、ツアー後半戦でプロ初Vを達成した呂曉娟、山口裕子、イ・チヒら00年プロテスト合格の4選手が初シード権をものにしたのは斬新な出来事だった。

 一方、5月に復活Vを果たした塩谷育代をはじめ、メジャーを制した島袋美幸、日吉久美子、また優勝こそなかったが、各所でV争いを見せた岡本綾子らベテランの健在ぶりも目立った。

 02年の見所は、東尾を筆頭に、01年プロテストトップ合格からシード入りした魏ユン潔らの若手の活躍。そして、前述の通り、不動と賞金女王争いを続けたものの、最終戦で3位に落ち「自分ではよくやったと誉めたいけど、心身ともにスタミナが最後まで続かなかった」と反省する天沼のリベンジがなるのか?

“不動時代”ともいえる現在だが、本人は「今年(01年)はメジャーに出たし、国内の試合でもソレンスタム選手とも回り、世界と自分のレベルを痛感した。オフは今年悪かったショットを立て直す」ともう一段階上を見ている。02年はこの不動に食らいついていく選手が複数出現することを期待したい。

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