PGAツアー再開迫る。海外選手の動向は?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2020/6/16号
2020/06/22更新

PGAツアー再開迫る。
海外選手の動向は?

 世界各地でスポーツイベトが徐々に再開されつつある。PGAツアーは6月、LPGAツアーは7月に再開の方針だが、海外選手の受け入れはどうなるのだろう?

 米国外に滞在中のPGAメンバーは約25人。先頃、アメリカ国土安全保障長官のウルフ氏がスポーツイベントに出場する特定のプロアスリートと家族、帯同不可欠のスタッフの米国入国受け入れを許可した。これで入国制限は免除されるが、海外から渡米した場合、14日間の自主隔離が要請される。

 ウルフ長官は「アメリカはスポーツを必要としている。経済の再開と同時にプロのアスリートも自分の仕事に戻るときが来た」と言うが、2週間の自主隔離に関して英国在住のリー・ウエストウッドは難色を示し、6月の試合には出場しないことを明らかにした。「アメリカに渡って2週間、イギリスに戻って2週間待機。この制限がなくならない限り、欧米両ツアーを行き来するのは難しい。当面はヨーロッパにとどまる」と語っている。

 同じ英国勢のトミー・フリートウッドも渡米は7月まで待つ予定で、母国オーストラリアに戻っているアダム・スコットは「ツアーはPCRのテストを行って、1、2時間で結果がわかるようにするつもりのようだが、結果は試合が始まる前にわかるようにしてもらいたい。そのテストにしても、行れるのは選手やキャディ、ツアーとトーナメントオフィシャルの一部だけ。そのほかの人は、質問と体温検査だけだ。無自覚の感染者が会場にいる可能性もあるし、私が感染すれば試合は失格となり、2週間その街で隔離されることになる」と、かなり慎重な姿勢。6、7週間は試合に出場しないようだ。

 再開直後は欧州勢で出場を見合わせる選手が多くなりそうな一方で、ローリー・マキロイやイアン・ポールターら米国が拠点のヨーロッパ勢は問題なく初戦に出場することになる。

 2週間の自主隔離をクリアし、6月11日開幕のチャールズシュワブチャレンジに参戦するためには海外組はすでに渡米していなければならない時期。ちなみに再開後は次の会場への移動手段としてPGAツアーがチャーター機(有料)を用意。中央の座席を使用せず密を避けての運行で、感染防止のためツアー側は選手に「強くチャーター機の使用を推奨」している。

 なお、松山英樹は5月28日に渡米した。

  
【関連記事】こちらも注目です!
2020/05/25 予定は6月11日PGAツアー再開へ6つの課題
2020/04/30 PGAツアー選手、キャディに補償発表。トップは給与返上

一覧へ戻る


バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト