茶色のフェアウェイと黒いバンカーのオーガスタナショナルGC。いままでに見たこともないような写真が公開されている。
その写真を誌面に掲載できないのが残念だが「グーグルアース」で見ることができる。先頃更新された衛星写真は、昨年の9月に撮影されたと思われるオーガスタナショナルGCが写っている。オーガスタナショナルは、5月~10月はクローズして改造や大規模メンテナンスを施し、翌年のマスターズに備える。しかしながら、その内容やプロセスはベールに包まれており、謎が多かった。つまり今回の写真は、どんな改造やメンテナンスが行われているかがわかるとても貴重な〝資料〟といえる。
何よりも驚かされるのが黒く見えるバンカー。写真に映っているのはバンカーの下地材らしい。なんと、マスターズが終わるとバンカーのあの白い砂はすべて取り除かれるようなのだ。そして、ノースカロライナにある石の採掘場から使えない石英をトラックで運んで、バンカーに入れているというのだ。
フェアウェイの芝は、冬枯れしていることもあるが、ほとんど剥ぎ取られて、これからオーバーシードをする模様だ。
この衛星写真からは改造の様子もうかがえる。「13番ホールはボビー・ジョーンズが意図したプレーができていない(ための改造)」とフレッド・リドレイ会長が語っていたように、ティーイングエリアの奥(隣のゴルフコースから買収した土地)に道路が造られ、さらにティが奥に延ばされるようだ。
また、6番、7番ホールの林の中に新たな建物が作られていることを写真がとらえている。なんの建物かは定かではないが、4月のマスターズには明らかになるのだろう。いずれにせよ、あの美しいマスターズの映像の裏では、普通では考えられないような改造やメンテナンスが行われているということだ。
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