アマチュアV金谷拓実はどこがすごいか?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/12/10号
2019/12/23更新

アマチュアV
金谷拓実はどこがすごいか?

 三井住友VISA太平洋マスターズは、アマチュアの金谷拓実(21歳・東北福祉大3年)が最終ホールでイーグルを奪い、見事な優勝で幕を閉じた。プロの試合でアマが勝つのは、これで4人目。2011年の松山英樹以来の快挙だ。

体も大きくなりました(左は約4年前)

 金谷は172センチ、72キロ。体格はごく平均的といえるだろう。松山英樹の181センチ、90キロや、欧米の選手と比べると、線の細さは感じざるを得ないが……。しかし「それを逆手に取って強みに変えている」と、米ツアーで戦った経験がある水巻善典は指摘する。

 「僕もアメリカに行ったときは、飛距離ではとても勝てないという現実をまず自分で受け入れて、だけどウェッジを持てば誰にも負けないと思って戦っていました」と水巻。

 そして、「体が小さいことイコール勝てない、と思ってしまっている風潮があるけれど、例えば倉本(昌弘)さんなんかは、小さいことを乗り越える努力をして勝ってきました。金谷くんもそういう努力を武器にしています。飛距離に関しては、どんなに努力をしても限界があるということを理解して、アプローチとかパットとか、自分の得意分野の努力を惜しまない」と話す。

 「金谷くんは自分の足りない部分を客観的に見て、それを改善できる能力があります」と言うのはテレビ解説で活躍している牧野裕だ。

 「一昨年の日本オープンで池田勇太選手に負けたときも、自分の足りない部分を痛感して、それを修正しています。また海外の試合に出たときもプロと比べて、足りないものを修正しようと努める。あとは、大事なところで、わくわくさせるプレーをする魅力があります。順調に伸びていってほしい選手ですね」

 金谷自身も池田に負けた経験が大きな糧になったと話す。「悔しい思いがあるから頑張ってこられてるんかな」(金谷)。自分の“弱さ"と向き合う。この男、伸びしろだらけ。

  
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