100万ドルかけたレースで無名の女子プロ38歳が一時首位。陰に〝鬼妹〞が
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2019/11/05号
2019/10/30更新

100万ドルかけたレースで
無名の女子プロ38歳が一時首位。陰に〝鬼妹〞が

 今年の初めに小欄でご紹介した、米男・女100万ドルをかけた年間チャレンジのことを覚えていらっしゃるだろうか。

 保険関連企業の「A on」がスポンサーになった「Aonリスクリワードチャレンジ」がそれ。ボーナス賞金100万ドルがかかった年間を通してのレースで、各試合の指定ホールの平均スコアを競うというもの。すでにシーズンが終わった男子はブルックス・ケプカが賞金を獲得。大方の予想通り(?)といった結果だった。

 一方、女子は11月まで結果がわからないのだが、9月の時点でリーアン・ペース(38)という南アフリカ出身のほぼ無名に近いプロが首位を走っていたため、話題になった。ペースは欧州女子ツアーで9勝しているものの、そのうちの5勝が9年前の2010年に挙げたもの。米LPGAでは5年前に中国で開催された試合で1勝しているが、今季は最高位が6月のショップライトの26位タイ。10月初旬の時点で、獲得賞金ランキングは約4万6856ドルで賞金ランキング136位。しかし、ニューヨークタイムズ紙がペースが同レースで首位を走っているとの記事を大きく紹介したことで、一躍“話題の人"となった。

 ただ、38歳とベテランのうえ、首、背中、腰を痛めて満身創痍のペース。8月の時点で「4~5週間前には、プレーをやめたいと思っていた」という。ところがまさかの首位快走。ペースの妹が「リタイアしたら今年は5万ドルの赤字。やめるなんてとんでもない。レースでリードしているのよ!」と姉に発破。一方のペースは「お金のためにプレーしたことはなかったのよ……」と、若干弱気。10月初旬の時点ではレース4位に後退してしまった。

 “鬼嫁"ならぬ“鬼妹"の叱咤激励で、姉・ペースにはどんな結果が待っているのだろうか……?

  
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