週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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またまた勝ったタイのアリヤ。
得意の１Ｗ封印で３連勝

　アリヤ・ジュタヌガン（20）がまたまた勝った。先月、タイ出身選手として米女子ツアーで初優勝！　とニュースになったと思ったら、翌週のキングスミル選手権もＶ。さらに、ボルビック選手権と３週連続優勝を果たしたのだ。

　初優勝から３週連続優勝というのは米女子ツアー初の快挙。とはいえ、上には上がいるもので、４試合連続優勝という記録を達成したプレーヤーがＬＰＧＡには４人いる。ＬＰＧＡ創生期のミッキー・ライトと、キャシー・ウィットワース、それに、アニカ・ソレンスタムとロレーナ・オチョアだ。

　しかし、ジュタヌガンは「タイにも戻らなければならないし、休養が必要」と、ボルビックの翌週のショップライトクラシックをスキップ。今週のメジャー、全米女子プロに備えて１週休んだので、この（開催）４試合連続優勝記録に並ぶことはできないが、参戦した試合の連続優勝記録の更新という意味では可能性がある。

　参戦した試合の連続優勝の記録としては、１９７８年のナンシー・ロペスと２００４年から05年にかけてのソレンスタムの５連続優勝がある。

　メジャーを含めてあと２勝とハードルは高いが、今年の最初のメジャー、ＡＮＡインスピレーションズで逆転負けをした際「ＬＰＧＡでのプレーの仕方、勝ち方を学んだ」とコメントしたジュタヌガン。負けることで勝ち方を知り、徐々に調子を上げているのが現状。実際、最初の２勝は１打差での勝利だが、ボルビックでは５打差の圧勝。しかもドライバーの飛距離が最大の武器とされているにもかかわらず、ボルビックではドライバーを使わずに封印しての勝利。

　まだ20歳のジュタヌガン。もし、今回がダメだとしても、「４連続」も「５連続」も、チャンスは何回もきそう……そう思わせる若さと勢いだ。

　
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