トップは週替わり!世界ランク三強時代へ
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2016/1/5・12号
2015/12/28更新

スピース、マキロイ、デイ トップは週替わり!
世界ランク三強時代へ

 2016年も米ツアーから目が離せない。"ビッグ3"と称されるジョーダン・スピース、ジェイソン・デイ、ローリー・マキロイの3人による、世界ランクのトップ争いが、ますます熾烈になると予想されるからだ。

新ビッグ3と評判の左からデイ、マキロイ、スピース

 2015年の8月の全米プロから、この3人がランキングのトップ3を独占している。11月初旬以降は、トッププロたちがオフに入っているために、1位のスピース、2位のデイ、3位のマキロイという順番は、春先まで動きそうもないが、全米プロから11月初旬までの3カ月弱の間に、スピースが7回、デイが4回、マキロイが3回トップになり、目まぐるしく順位が入れ代わった。

 世界ランクは、過去2年間の成績を参戦試合数で割った平均ポイントで順位が決まるため、ビック3でいえば、52試合参戦しているスピースが、分母が大きいだけに、ポイントが"減る早さ"がもっとも遅く、有利といえるが、逆に2位のデイは40試合と参戦数が少なく、ビッグイベントで優勝すれば、すぐにも逆転ができる。3人の中で、もっとも不利なのは、やはりマキロイだろう。昨シーズンに大活躍したスピースとデイに比べると、一昨年シーズンの貯金の多いマキロイは、今後その貯金のマイナスポイントが増えていくからだ。

 6位のリッキー・ファウラーや8位のダスティン・ジョンソンも加え「ビック4」「ビック5」となるのではないかといわれる、ハイレベルの群雄割拠時代。こうなると、試合展開も変わってくる。実力が伯仲しているだけに、とくに最終日は積極的に攻めて、スコアを伸ばさないことには勝てないからだ。

 実際、バーディ・イーグルの奪取率は、昨シーズンの統計で、デイがトップで、スピースが2位、マキロイは参戦数が少ないために、統計には出てこないが、6位前後に該当する。リスクを取って攻めれば、ボギーも増える。デイのボギー率はやはりトップで、スピースは4位。タイガー・ウッズが「(若手の選手は)予選落ちを気にしなくなった」と語っていたが、波があっても、攻めなければ勝てなくなっているというわけだ。観戦するほうにすれば、スリリングな展開は大歓迎だが……。

 
【関連記事】こちらも注目です!
2015/09/15 マキロイ、スピース、デイ、世界ランクは"戦国時代"に突入!?
2015/09/01 世代交代感くっきり。今度は「3J」時代がくるー!?
2015/01/05 世界のトップが1年でこんなに入れ替わった!


一覧へ戻る


バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト