5月28日にスタートするはずだったマッケンジー・カナダツアーが新型コロナウイルスの影響で今年の試合すべての中止を決めた。
同ツアーのエクゼクティブディレクター、スコット・プリチャード氏は「われわれはあらゆる選択肢を検討し、この夏のプレーは不可能だという結論に達しました。試合が行われる地域の安全性、プレーヤーやスポンサー、トーナメント運営のスタッフ、ボランティア、コースのスタッフの安全を考えると、ツアーに関わるすべての人たちにとって、これが最高の決断だと思います」と語る。
カナダツアーは、約5年前に米PGAツアーの傘下に入った。今シーズンは新たな試合も3つ増え、9月20日までに過去最高の13試合が予定されていた。これに先がけ、7試合予定されていたQスクールのうち、2月~3月になんとか3試合消化したものの、コロナの影響で4試合消化できずにいた。
カナダでは、新型コロナウイルスの感染者数は9万人超(死者7326人、6月1日現在)で、10万人を超える隣国アメリカの死者数にも達していないが、ピークを超えたとされるアメリカに対して、感染者はいまだ増加中で、先が見えない状況だ。とくにニューヨーク州などに近いオンタリオ州、ケベック州に感染者が集中しているのだが、この地域で13試合中5試合の開催が予定されていただけに今年の開催は無理と判断されたようだ。
来年2021年のマッケンジーツアーには、昨年の賞金ランキングトップ60人と、今年のQスクール合格者の出場資格がそのまま持ち越されることになるようだ。カナダだけに限った話ではないが、新人や若手選手にとっては苦しい1年になりそうだ。
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