だんまり下部ツアーひっそり棄権したV・シン
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2020/6/23号
2020/06/23更新

だんまり下部ツアー
ひっそり棄権したV・シン

 物議をかもしたビジェイ・シンのコーンフェリーツアー(下部ツアー)参戦問題。結局、本人が自主的に棄権することで決着と相成った。

ノーコメント

 永久シードを持つツアー34勝のベテランが下部ツアーの再開初戦にエントリーしていることが発覚し、一部のプロが猛反発。騒動に発展したことはすでにお伝えしたが、11日に開幕する同ツアー再開初戦を前にシンはひっそりエントリーを取り消していた。舞台はプレーヤーズ選手権と同じTPCソーグラス。昔から練習の虫として有名なシンは現在の主戦場であるチャンピオンズツアーの再開(7月)を待ちきれず、出場権のある下部ツアーでプレーしようと考えた。

 ところがそれが公になると、コーンフェリーツアーの選手たちから非難轟々。なかでもブレイディ・シュネルは「(下部ツアーで)賞金をもらうつもりなら、お前はゴミみたいなヤツだ」とSNSで噛みついた。若手中心のツアーでしかも今季はコロナのせいで試合が半減しており、スポンサー収入などがない選手にとって大会の出場権こそが生きる術。それを57歳の大御所に奪われては死活問題だと訴えたのだ。

 とはいえシンはルール違反を犯したわけではなく、正当な出場資格がある。そこでフィル・ミケルソンやデビッド・デュバルらかつてのライバルたちが「そんなに悪いこと?」「ゴルフ界への貢献度を考えれば出たいときに出ていいんじゃないか?」と擁護。シュネルもツイートを削除し謝罪するなど一件落着かと思われた。

 しかしシンは直前になって棄権という選択を下し、この件に関して本人も代理人もコメントせず、だんまりを決め込んでいる。

 そういえばレギュラーツアーの再開戦チャールズシュワブチャレンジに03年アニカ・ソレンスタムが参戦したとき「アニカと同組になったら棄権する」と発言し女性蔑視と非難され、試合が始まる前に棄権したこともあるシン。沈黙は金? 逃げるが勝ち?

  
【関連記事】こちらも注目です!
2016/04/05 チャンピオンズディナーのメニュー。歴代1位はV・シン!
2003年 V・シン暴言騒動など、出場に賛否両論の中いよいよ今週、アニカが男子ツアーに挑戦

一覧へ戻る


バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト