モノ申す男マキロイ、舞台を整えたら後は選手に任せて!
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/06/26号
2018/06/18更新

モノ申す男マキロイ、
舞台を整えたら後は選手に任せて!

 今年の全米オープンの舞台はニューヨークのシネコックヒルズだが、大会を前にローリー・マキロイがメジャーのコースセッティングについて持論を展開した。

俺たちに任せてください! なんとかします……(マキロイ)

 大会を主催するUSGA(全米ゴルフ協会)は、これまでその“沽券にかけ"優勝スコアをイーブンパーに想定するセッティングを行ってきた。だがマキロイはそれを「USGAは考えすぎ」と一刀両断したのだ。

 「選手たちを過大評価して難しいセッティングにしようとしているけれど、必要なのはフェアウェイを硬くしてラフを伸ばし、タフなピンポジションを設定すること。ただし“公平性"というのが大前提。そういう舞台を整え、後は選手たちの力量に任せてくれればいい」というのだ。

  ここ数年の全米オープンを振り返ると15年のチェンバーズベイの評価は最悪だった。8年前にできたばかりのパブリックコースだが、グリーンにポアナ(スズメのかたびら)がはびこり、それをローラーで固めたものだからカチカチ。優勝したジョーダン・スピースでさえ「馬鹿げている」とセッティングのまずさを指摘した。

 「(2年前の)オークモントは良かったけれど昨年のエリンヒルズはチェンバーズベイの二の舞になることを恐れたUSGAがフェアウェイをだだっ広くしてコースに水を撒いた。そうしたら突然16アンダー(優勝)なんてスコアが飛び出した。奇をてらうのではなく、ベストなコンディションに仕上げ、我々選手にプレーさせてもらいたい」

  エリンヒルズでは、腰の高さまで伸びたラフに選手たちから不満が噴出。結果、大会の1週間前にラフを短くするという事態に陥っている。「全米オープンはやはり歴史のあるコースがいい。小細工しなくてもコースそのものがフェアでタフだからね。そういった意味では来年のペブルビーチや再来年のウィングドフットは楽しみ」

  マキロイのプレーも気になるが、USGAがどんなセッティングをするかも注目だ。

 
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