おめでとう36歳の初V!市原弘大元祖天才少年ストーリー
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2018/06/26号
2018/06/18更新

おめでとう36歳の初V!
市原弘大元祖天才少年ストーリー

 全英オープン日本予選の最終戦でもあるツアー選手権で、36歳のベテラン市原弘大が見事な逆転劇を演じて念願のツアー初優勝。5年の長期シードと自身3度目となる全英オープンの出場権も勝ち取った。

歓喜の瞬間がついに!

 ジュニア時代、市原弘大の成績は輝かしいものだった。日本ジュニアで12~14歳の部(99年)と15~17歳の部(00年)で優勝。世界ジュニア(99年)ではメダリストになり、世界でも絶賛された。

 そして、高校3年の3学期、「もう授業もないので」(市原)とアジアンツアーのQTに挑戦。これが市原のプロデビューだった。しかし、ほどなくパターイップス、腰のヘルニアというトラブルに見舞われ、成績不振に喘ぐことになる。

 長尺パターを手にした市原がアジアでシードを獲得したのは08年だった。日本のファイナルQTをキャンセルしてベトナムマスターズで上位に入るという薄氷を踏む思いで56位に滑り込んだのだ。

 09年にはアジアンツアーの賞金ランク13位になり、さらに日本では2部ツアーで5位になって10年の出場権を確保したものの、アイアンの溝規制という新ルールにも苦しんだ。

 「スピンがどうのということじゃなくて、手に馴染んだクラブが使えなくなることがショックでした」(市原)

 市原は12年に賞金シードから陥落。16年からのアンカリング禁止をにらんで、パターをノーマルタイプに持ち替えた影響もあったようだ。16年のマスターズでB・ランガーが長尺パターで活躍しているのを見て、再び愛器の長尺に戻した。

 14年に賞金シードに復帰したものの、昨年はシーズン序盤に左手親指の付け根を痛めて苦戦。ランク85位でまたもシード喪失、今季はQT10位の資格で試合に臨んでいたのだ。

 シード喪失が決定した直後に「16年もプロをやっていれば、こんなこともありますよ」とあっけらかんと語っていた市原。カーヌスティでのプレーが楽しみだ。

 
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