「地獄」「来るな」ほんとにヤバイの?リオの治安
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2016/07/26号
2016/08/03更新

「地獄」「来るな」
ほんとにヤバイの?リオの治安

 プロゴルファーたちのリオ五輪辞退については、58頁からの特集でも詳しくお伝えしているが、そもそもリオの治安はそんなに悪いのだろうか。五輪取材を続け、来月のリオ入りを控えるジャーナリストに話を聞いてみた。

 五輪取材は5回目というベテランだが、「"もっとも安全な海外取材"といわれるのが五輪であり、現地の人々や世界からやってくる人々と触れあえて、一度でも経験したらやみつきになるほどです。危険な目に遭ったことは一度もありません。リオ同様、準備不足や治安を不安視されていた08年の北京五輪も問題はありませんでした」

 しかし、リオではそうもいかないようだという。「現職のルセフ大統領は、政府会計の粉飾に関わったとされ、職務停止中。空港で警官が『WELCOME TO HELL(ようこそ地獄へ)』の横断幕を掲げる国ですから」

 サッカーの英雄のひとりであるリバウドは「来ないほうがいい」と、自ら警告しているという。

 「ジカ熱やブタインフルエンザの危険性と共に、五輪の指定病院が襲撃されたとか、スラムに紛れ込んだら丸裸にされるとか、やたら不安をあおる情報が耳に入ってきて……」

 都内でブラジル料理店を営み、現地事情に詳しい黒澤修二氏もいう。

 「もともと観光客はカモにされやすいですが、今は地元の人でも危ないと言われています。オリンピックパークと選手村はしっかりガードされているでしょうが、食事や練習のため外に出るなら選手でも危ないと思います」

 カリオカ(リオの人々)でさえも安住ではなく、治安を守る警察でさえも「地獄」と呼ぶリオデジャネイロ。選手が敬遠するのも理解できる気がする。

 
【関連記事】こちらも注目です!
2016/06/30 マキロイもスピースも出場辞退?どうなるリオ
2016/06/14 松山、マキロイ五輪回避?選手が恐れるジカ熱とは
2015/01/12 リオ五輪コース、環境問題深刻?


一覧へ戻る


バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト