トップシーズンに10日間休業も。サミットの警備でコースに影響が……
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2016/04/19号
2016/04/28更新

トップシーズンに10日間休業も。
サミットの警備でコースに影響が……

 世界が注目する伊勢志摩サミット(5月26~27日)が迫ってきたが、周辺のゴルフ場は営業するのだろうか? ゴルフ好きの安倍晋三首相の"ゴルフ外交"はあるのだろうか?

 今年の日本でのサミットは最近の中東の情勢に鑑み、周りが海で警備しやすい伊勢志摩・賢島を選んだのはご承知の通り。

 サミットの主な会場となる志摩観光ホテル周辺では開催期間の前後に交通規制や検問が予定されていて、警備面では全国から約1万人の警察官が集まるとされる。まさに"水ももらさぬ"警備体制が敷かれるのだ。

 周辺には近鉄賢島CC、近鉄浜島CC、NEMUGC、伊勢志摩CCの4つのコースがあり、クローズするケースも。

 営業スケジュールはそれぞれ異なる。近鉄賢島CCと近鉄浜島CCは各コース18ホールずつあるが、「19 日から28日まで臨時休業しようと思っています。サミット後に期待します」(近鉄賢島CC・日野佳昭支配人)。近鉄グループは全体としてのプラスを考え、ゴルフ場の臨時休業はやむを得ずといった考えのようだ。

 NEMUGCでは「23日から27日まで自主的に休業します。トップシーズンに休むのは営業的には非常に厳しい。休業補償など一切ありませんし……。ただ、道路がきれいになるなど環境設備がよくなるし、知名度も上がるでしょうから6月からの集客に期待しています」(同GC上村司支配人)

 伊勢志摩CCでは「原則的に休業はしませんが、サミット当日の状況によっては、(厳重警備で)動けなくなるでしょうから、臨時休業にするかもしれません。予約はとっていますが、地元のお客さんだけでしょうから理解して頂けるはずです」(同CC、堂本聖明支配人)

 営業形態については三者三様の対応だったが、"小さな損をして大きな得をとれ"というのは共通した認識のようであった。また安倍首相のゴルフ外交については、どこのコースでも話題は露とも出なかった。

 
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