米国で発表された、ゴルフ史上最高の発明ベスト15!
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2014/12/09号
2014/12/04更新

米国で発表された
ゴルフ史上最高の発明ベスト15!

 米ゴルフ専門サイト『ゴルフWRX』がゴルフ史上最高の発明品ベスト15を発表。その中身を見ると「なるほど」というものもあれば「なんで?」と疑問に思うものも。その内容は──

 監修したのはシニアライターで、全米の年間最優秀ティーチャ賞に輝いたこともあるPGAマスタープロ、デニス・クラーク氏。

 「あらゆる分野のテクノロジーは長足の進化を遂げており、現在の最新の技術は10年後には過去のものになる。それでもゴルフの歴史のなかで欠かせない発明があるとしたらこれから挙げる項目ではないだろうか」(クラーク氏)。

 彼が最初に挙げた発明品が『モダンゴルフボール』木製からフェザー、ガッタボール、糸巻き、そして現在のソリッドコア&マルチレイヤーウレタン加工の最新版へと劇的な進化を遂げたボール。半世紀前は10個中数個は使い物にならなかったことを考えると隔世の感がある。

『ティペグ』19世紀に地面に突き刺すタイプのティがお目見えするまで、土や砂を手で盛り上げてティアップする時代が500年以上続いた。ラウンドが終わる頃ゴルファーの手は真っ黒だった?!

『グリーンモア=芝刈り機』グリーンモアが普及した80年代以降はコースの状態が大幅に改善された。

『スチールシャフト』ヒッコリーやグラスファイバーを経てスチールシャフトが開発されたことによりゴルフ人口は増加に転じた。それまでより安くクラブが手に入るようになったからだ。

『灌漑』ゴルフ場向けの灌漑設備が開発されたのは1925年、テキサス州ダラスでのこと。これで荒れ地にも"緑の絨毯を敷くことが可能になった。

『スタイミー』1952年、グリーンでライン上に相手のボールがかぶった場合マークをずらすルールが制定された。

『14本ルール』バッグに入れるクラブの本数が14本に制定されたのは1938年。それ以前は34本持ち歩く猛者もいた。

『ゴルフカート』カート導入はゴルフ人口増加にひと役買った。ちなみにアーノルド・パーマーの人気とカート導入(50年代)はリンクする。

『テレビ』老若男女、人種を問わず世界中でゴルフがプレーされるようになったのはテレビの影響によるところが大きい。

『ロブウェッジ』ロブウェッジで近くのピンに球を上げて止めるスタイルはモダンゴルフの象徴。

『先端重心』ゴルファーにとってありがたい発明をしたのがカーステン・ソルハイム氏。彼がパターとアイアンのウェートを先端寄りに設定したことでゴルフは断然やさしくなった。

『鋳造技術』鋳造技術の発展によりクラブの量産が可能に。現在ウッド、アイアンの90%は鋳造。

『メタルヘッド』パーシモンからメタルヘッドに移行したことでクラブの個体差が解消された。

『デカヘッドドライバー』やさしく飛ばすことを目的に25年前キャロウェイが開発したビッグバーサがデカヘッドドライバーの先駆け。

『カーボンシャフト』カーボンシャフトの発明はすべてのゴルファーに恩恵をもたらした。

 15の発明、読者のみなさんはどう思うだろう。代わって、ゴルフ史評論家の大塚和徳氏に聞いた。

「この発明品、どれもゴルフ大衆化に役立っていると思います。中でも『14本制限』と『灌漑技術』は画期的。34年、35年と全米アマを連覇したローソン・リトルは34本持ってキャディが苦労したことから、ジョーンズの助言もあって制限が決まりました。しかし14本にはなんの科学的根拠はなく、ハリー・バードンは6本のクラブで全英オープンを6回とっていることからみれば、私見ですが、7本くらいに制限したほうがいいのでは。灌漑技術はリンクス(砂地なので不要)以外、内陸地のコースを普及させた功、大ですね」

 今後のゴルフ史にどんな発明品が生まれるか?

 
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