週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 8/2号
2011/7/25更新

テレビ解説と二足のわらじ履く、「三羽烏」羽川。
20年ぶりシニアでツアー優勝

 シニアツアー第1戦、トータルエネルギーカップで20年ぶりに優勝した羽川豊。羽川といえば、テレビ解説でお馴染みだが、それだけに「あれ、まだゴルフやってたの?」の声がしきりなのだ。


「ラウンドレポートの羽川さん」こと羽川豊。シニア開幕戦でV

 羽川は倉本昌弘、湯原信光とともに「若手三羽烏」として、80年代初頭、ツアーに新風を巻き起こした。それまでのツアーはAON(青木、尾崎、中島)に席巻されていた。AONはゴルフ場で修行し、刻苦奮励してプロになった叩きあげだったが、羽川たちは大学ゴルフ部出身のいわゆる「学士プロ」。ツアーにニューウェーブの風を吹き込んだのである。

 羽川はツアー通算6勝と勝利数こそ少ないが、日本オープン、日本シリーズなど大物食いだった。81年日本シリーズでの青木との「パット戦」の死闘は今でも語り継がれる名勝負。

 またマスターズにも出場し(82年)15位と健闘、「世界最強のレフティ」と讃えられた。

 しかし、羽川は2000年の日本プロを最後にぷっつりとツアーから姿を消した。原因はパット巧者がゆえに陥った深刻なイップス病のためだ。同時にショットのチーピンにも悩んだ。

 時は過ぎ、請われるままにテレビ解説など始めるも、ツアーはあきらめてはいなかったという。というのも、ある時自宅で長尺パターを打っていたら「突然手が動いて往年のタッチがよみがえった」(羽川)というのだ。

 それからは徐々に自信をつけていった。今大会にも昨年のシニアツアー賞金獲得30位以内(29位)の枠で出場しているから、ツアーから離れていたわけではない。これからのシニアツアー、「古手」三羽烏の復活で大いに盛り上げてもらいたいものだ。

 
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