アメリカのナショナルゴルフ財団(NGF)は先日、全米の7月の総ラウンド数が前年同月比で20%増と大幅拡大。なかでもジュニアゴルファーの参加が増え、若年化がみられることを伝えた。
ジュニアゴルファーは宝!
NGFによれば、今年年初から4月末までの全米における総ラウンド数は前年比で16%の減少だった。もちろん、ゴルフ場閉鎖など新型コロナの影響である。
しかし、全米規模での閉鎖解除後は、6月の同14%増に続き、7月の20%増で一気に回復。年初からの総ラウンド数は3%の増加に転じた。
そのなかで注目されるのがジュニア層。NGFは、今年のジュニアゴルファー人口は昨年比20%増になると推定している。昨年ゴルフ場でプレーしたジュニアの数は約250万人だったので、20%増は約50万人の新たなジュニアの参加が見込まれる計算だ。
ジュニア増加の理由は、ゴルフは新型コロナ感染のリスクが少ないこと。そのため、とりわけ学校閉鎖など長期休み期間中は、家族で楽しむジュニアが増えたという。
若年化の調査結果はイギリスからも届いている。同国の大手市場調査会社によれば、クラブメンバーではなく、その都度グリーンフィを支払うビジターの年齢別中心層は、従来は65歳以上で全体の24%(昨年6月)を占めていた。それが今年6月は24~34歳未満が最多になり28%。続いて、18~24歳未満で15%。若年層のプレーが増えている。
では、日本は? 最大手ゴルフ場グループのPGMに尋ねたところ、
「8月単月の20~30代の来場者数は、昨年と比べ10%ほど増えています」との回答。また、同世代の全体に占める比率も「20年度累計(4月~8月)は10%弱でしたが、8月単月では11%弱と1%ほど上昇しています」とのことで、より若年層の来場が増えているようだ。
コロナ禍は、業界にとっては世界的にいいきっかけになったのかも知れない。
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