I・H・ホッ!兵役でもゴルフができる
 

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週刊ゴルフダイジェスト 2015/1/6,13号
2015/1/5更新

I・H・ホッ!
兵役でもゴルフができる

 派手な金髪にアルマーニのサングラスという個性的なルックスで知られるホ・インヘ(I・H・ホ)。14年シーズンはツアー最多アンダーパー記録を樹立して「トーシンゴルフトーナメント」を制するなど大活躍だったが、15年はその姿を見ることができない。韓国では成人男子に約2年の兵役義務があり、ホは12月から軍務に服すことになったのだ。

軍隊に入っても幸せ

 もっとも、兵役中でもクラブを握ることもできる。というのもホが入隊するのは国軍体育部隊。1984年に設立され別名"尚武"と呼ばれる同部隊には、サッカー、野球、バスケ、陸上、レスリングなど多数の競技があり、各種目のエリートたちだけが入隊を許され、その競技に専念することが軍務となる特殊部隊。日本で言うところの自衛隊体育学校のような精鋭部隊だ。

 ゴルフはこれまで対象外種目だったが、来年10月に韓国・聞慶で行われる4年に1度の世界軍人スポーツの祭典『ミリタリーワールドゲーム』のために、14年11月に特例的に創設。ホらプロ6名と国家代表アマ2名が、創設メンバーとして選ばれたのだ。かつて兵役のために08~10年まで日本ツアーを離れたドンファンのように、一般兵として徴兵された場合はクラブの代わりに銃を握らねばならないが、練習=軍務となる尚武ではゴルフ漬けの毎日を送ることができる。練習嫌いのホには過酷かもしれないが、選手生活を継続できるのだから大きなメリットだろう。

 また、兵役中は身分が軍人となるため営利活動が禁止されているが、尚武は試合感覚維持のために国内(韓国)ツアーに特別参加できるよう韓国プロゴルフ協会に打診しており、協会も招待選手扱いでのツアー参加の方向で調整中だ。『ミリタリーワールドゲーム』で好成績を挙げれば、兵役期間の短縮も検討されているという。

 ちなみに入隊時は二等兵となるホだが、晴れて除隊となった暁には階級も兵長となる。JGTOもドンファンと同じ特例処置としてホのシード権を17年まで延長することを決めた今、ホ兵長がふたたび日本で大暴れする日が楽しみだ。

 
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