週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

今秋の世界アマ制覇へ
ナショナルチームは＂技術より体力＂

　９月に日本で開催される世界アマチュアゴルフチーム選手権（軽井沢72Ｇ東Ｃ）に向け、ＪＧＡ男女ナショナルチームの前期メンバーが発表され、強化が始動。世界アマ出場選手は同チームから選ばれる公算大だが、その強化メニューとは？

　世界アマ出場選手は男女とも３名で、７月の日本アマ（日本女子アマ）終了後、ＪＧＡアマゴルフランキング上位３名で決定する。ナショナルチームは前期、後期に分かれ、今年の前期は前年の日本アマ（女子アマ）から12月までのポイントで男子は上位６名、女子は同７名が選ばれた（左表）。

　すでに前期チームはメディカル・フィットネスチェックを受けたが、メディカルはともかく、フィットネス面は世界水準でみると最低レベルだった。「個人カリキュラムを作成するにはほど遠い数値。そこで、筑波大の体育学・白木仁教授の指導のもと、競技力向上のためのベーストレーニングをはじめ、外傷・障害を予防するトレーニングなどを行い、スキルの前に体力の底上げを第一義においた」（ＪＧＡ主事・内田愛次郎氏）

「具体的には、腹筋、尻まわりの筋肉強化でスクワット、ベッドリフトなど……。あと股関節の柔軟トレも指示されました」とは、ナショナルチームメンバーの小浦和也くん。

　メンタルトレや栄養学、女子は月経の対処法なども学ぶ。そして仕上げは２月下旬、グアムでの５泊６日の合宿でさらに肉体を追い込むという。４月からは国際競技への選手派遣が始まり、実戦で個人スキルを磨いていく。

　世界アマ、じつは日本が言い出しっぺ。１９５７年、当時のＪＧＡ副会長、野村駿吉がＵＳＧＡに提案して始まった。第３回（62年）が日本、川奈ホテル富士コース。だから今年の開催で52 年ぶり。ＪＧＡが意気込むのも理解できよう。

　
【関連記事】
2014/2/18　リオ五輪の代表候補？12名のプロが強化指定選手に
2013/12/17　世界戦とは何か？Ｗ杯で露呈した五輪への険しい道
2013/10/22　中国アマの育成熱ヒートアップ！きっかけは五輪