週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 1/7-14
2014/1/7更新

News6
山田パターが世界を席巻

「そのパターを買えば、必ず入るのかい?」すべては、客にいわれたこの一言から始まった。


 そうか、いくら精度の高いパターを作っても、入らなければ何の価値もないんだ──。

 山田パターの山田透さん(58)は気づき、そこからパター作りと並行して"入るパッティング理論"の研究がスタートした。結果、山田さんは2メートルが確実に入る「縦振り子ストローク理論」を確立。その合理的な打ち方を習得するためのパッティングストローク矯正器「ドリーム54」を開発した。

 そのドリーム54と山田パターを使ってオーストラリア人プロのライン・ギブソンが12年5月、米・オクラホマ州でギネス認定の世界最少スコア55を記録、その報道を見たオバマ大統領のリクエストを受け、安倍総理が日米首脳会談のお土産としてプレゼントしたのが13年の2月。そうしたニュースが新聞・テレビで報道されるや、山田パター工房には国内外から注文が殺到。月産100本の工房が数千本ものバックオーダーを抱え、新規の注文を断らざるを得ない事態になった。

「設備や人員を増強して月産800本にまで引き上げましたが、注文も増えているので、いまもまだ3000本のバックオーダーがある。今年はこのまま年を越すことになりそうです」(山田さん)

 安倍首相の訪米がもたらした"アベノミクス"の最たるものだが、今年だけの現象で終わらない可能性も出てきた。ギブソンが先ごろ開かれたオーストラリアオープンで4位に入賞、来年の全英オープンの出場権を獲得したからだ。メジャーで山田パターが活躍すれば……。想像しただけでもワクワクしてくる話だが、これら山田さんのパッティング理論を詳しく説いた新刊本『パットがわかるとゴルフのことがぜんぶわかる』(小社刊)が12月22日に刊行。お正月休みにぜひご一読を。

 
【関連記事】
2013/3/26 オバマにプレゼントされたパターメーカーに注文殺到!
2013/3/19 山田くーん、安部首相に座布団1枚。大統領とパター外交
2013/4/26 “山田パター男”ギブソンが中クラに来る

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です