アジア大会も女子チーム惨敗、日本が韓国に勝てないわけ
 

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週刊ゴルフダイジェスト 10/21号
2014/10/14更新

アジア大会も女子チーム惨敗、
日本が韓国に勝てないわけ

 日本女子代表の活躍が期待された仁川アジア大会。が、団体は4位でメダルに届かず、期待の勝みなみも女子個人7位。女子個人を制したのは韓国の高校3年生パク・キョルだった。

韓国の美少女が金メダル

 そもそも韓国の国家代表になれるのは男子ともに8名ずつで、まずは代表常備軍に名を連ねなければならない。代表常備軍は国内外の公式戦成績(10~15試合)をポイント換算し、そのポイントによって選抜され、顔ぶれも毎年入れ替わる。その代表常備軍上位者と既存国家代表を6カ月に1度集めて選抜戦を行い、勝ち残った者が国家代表になる仕組みだ。小学1年でゴルフを始めたパク・ギョルも小6で代表常備軍になったが、中2では脱落。競争を勝ち抜き、今年初めて代表に昇格した。

 日本は12年から直近1年間の公式戦での獲得ポイント総計でアマチュアランキングを決め、その順位が代表選考に直結。韓国とは大きく違う。

 というのも、日本はアマランク上位3名をアジア大会に送り込んだが、韓国は大会前の7月に男女ともに国家代表8名を集めた最終選考会を実施。競争に競争を重ねて、メンバーを決めた。

 もっとも、思わぬ弊害もあった。最終選考会で国際経験豊富でプロツアーでも優勝した代表常連者たちが脱落。男子は4名中2名が新参者だったこともあって、個人・団体の両方で金メダルを逃してしまった。「競争に基づく超実力主義も大事だが、実績やコンディションも考慮すべきではないか」(韓国スポーツ紙ゴルフ担当)。

 金メダルは逃したとはいえ、女子団体は銀、男子も個人・団体で銀に輝いてもなお、より効果的な選抜システムを模索しようとする韓国。一長一短はあるものの、その貪欲な姿勢はノーメダルに終わった日本も見習うべきか。

 
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