「曲がったクラブは打っていい?」いいじゃないの~?ダメよ~、ダメ、ダメ!?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 10/14号
2014/10/07更新

「曲がったクラブは打っていい?」
いいじゃないの~?ダメよ~、ダメ、ダメ!?

 米女子ツアーメジャー最終戦、ザ・エビアン2日目のこと。リュー・ソヨン(韓国)は、シャフトが曲がったパターを使って失格になった。何がダメなの?

 失格の理由は「プレー以外で損傷したクラブを使い続けたから」だった。

 4番グリーン、ソヨンはパットを外した際、口惜し紛れにパターを自分の靴に叩きつけたらシャフトが曲がってしまった。そのまま残った距離をタップインしたための失格。

 ゴルフ規則4-3bを要約すると「通常のプレー中以外の損傷を受けたクラブは以後使ってはならない」とある。

 つまり、ソヨンが自分で靴にぶつけて損傷させたのは「プレー以外の損傷」となるわけだ。ボールを打つ行為で損傷したならば「プレー中の損傷」となり、「そのまま使う」ことも、「修理する」ことも、「取り替える」こともできる(規則4-3a)

 プレー中の損傷の例をあげると──。今年松山英樹が初優勝した米ツアー、メモリアルトーナメント、最終日18番。ドライバーを打ちおえて、ミス球にがっくりしてちょっと強く下に下ろしたところ、集音マイクを支える鉄の棒に当たって根元シャフトからポキリ。それは「プレー中の損傷」と認められ、その後のプレーオフでは交換することもできたが、3Wで代打ちし、勝利した。

「ただクラブを叩きつけた行為にもちょっとは違和感はありましたが──叩きつけて折るとプレー中以外の損傷──当たったのが人工物というのが救った格好です」(ルール研究家・小山混氏)

一般ゴルファーも、今後怒りに震える場面があるだろうから、「プレー中の損傷」と「プレー中以外の損傷」の違いを知っておいて損はない。

 
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