週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 12/3
2013/11/26更新

ツアー2勝目を挙げたゴ・アジュンが語る
「東京五輪を目指し中国はもっと強くなる」

 ゴルフ界に新風を吹かせつつある中国勢。彼らは世界の檜舞台で台風の目になり得るのだろうか?


「五輪の金を狙います!」(ゴ)

 先のHEIWA・PGMチャンピオンシップで中国のゴ・アジュン(呉阿順・28歳)がツアー2勝目を挙げた。今年のマスターズに14歳のグァン・ティンランが出場し史上最年少予選突破記録を樹立。女子ではフォン・シャンシャンがメジャー勝利を達成した。世界で中国勢が何かと話題だ。

 そこで福建省出身のゴに最近の中国ゴルフ事情を聞くと、「中国ではものすごいゴルフブームが起きています。ジュニアプログラムが充実し、グァンをはじめ18歳のドウ・ゼチェン(13年中国アマ優勝)ら強いジュニアがたくさん育っています」

 ゴ本人も16歳のとき「ゴルフのゴの字も知らず」に強化チームのトライアウトを受け、身体能力を買われて特待生になった。学費から食費、生活費まですべて免除でゴルフを学んだという。

「ゴルフが五輪の正式種目に返り咲いたのを機に一気に熱が高まりました。子どもたちをアメリカにゴルフ留学させる親は多いし、僕が経験したように有望なジュニアには国が全面的にバックアップしてくれるのです」(ゴ)

 ゴも3年後のリオ五輪を目指すひとり。「現在の最大の目標が五輪です。仲の良いリャン(ウェンチョン) さんと一緒に出たい」と意欲を燃やす。ただし7年後の東京五輪は「年齢的に無理」と苦笑い。それは強い後輩が続々と育ち東京五輪の金メダルを狙っているということの裏返しでもある。

 ニクラス、パーマー、プレーヤー、ノーマンといった名プレーヤーが中国各地でコース設計を手掛ける様はまるでバブル期の日本。しかも欧州とアジアンツアーが共催するビッグトーナメントにタイガーやマクロイらがこぞって参戦するからお手本にもこと欠かない。また、14年からはPGAチャイナが発足し、成績上位者は米PGAツアーの下部ツアーの出場権が与えられるという。世界とのつながりはますます強くなっている。

 韓国に続き、中国旋風が世界を席巻する日も近い!?


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