週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

プロは100人。ゴルフ場は500ぐらい。
多分にたぶんな中国ゴルフ事情

広東省深センにあるミッションヒルズゴルフクラブは、216ホールの世界最大コースだ

　トーシンで優勝したゴ・アジュン。男子ツアー初の中国人チャンピオンと話題になった。ところで最近、よく中国内でゴルフの試合があるが、経済発展めまぐるしい中国のゴルフ事情はどうなっているの？

　ゴは福建省出身の27歳。日本男子ツアーには、中国勢として、ほかに広東省出身の34歳、リャン・ウェンチョンがいる（ツアー最高順位は06年フジサンケイと09年パナソニック2位）。

　中国内で月1回レッスンを行っている合田洋プロに中国プロゴルフ事情について聞いてみると……。

「中国ゴルフ協会があり、その下に北京ゴルフ協会、上海ゴルフ協会など地域ごとの協会があります。プロゴルファーの数は、しっかり把握されていないようで60～100人といわれています。各地区で勝手にプロテストを行い、ライセンスを発行している状態です」という。

　日本に留学経験がある上海在住の王双慶氏に中国内のゴルフ事情を聞いてみると、「ゴルフ場数は400～600。普通の人はゴルフのゴも知らない」という。

　しかし「人口の98パーセントを占める漢民族は個人主義的な考えの人が多く、卓球、バドミントンのような個人競技に向いています。だからゴルフにも向いていると思います。なにしろ15億と人口が多いので、政府が本腰を入れれば、すごいことになるかも。体格も欧米人に引けを取らないし。実際に多くて100人程度しかいないプロの一人、ゴが勝つぐらいですから」。

　リオ五輪の正式種目に決まったこともあり、中国政府もゴルファー強化を始めるはず。韓国の次は中国の“脅威”がやって来るか。

　
【関連記事】
2012/ 7/ 3　中国人シャンシャンの優勝に韓国メディアが大騒ぎ。なぜ？
2012/ 2/14　春節の買い物旅行。光りもの好きな中国人ゴルファーが東京で買ったもの
2011/10/ 4　タイガーはトラさん、ポーラは宝拉。あの選手の中国語表記はどうなる