週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 10/30号
2012/10/22更新

池の処置で素人ミス?
谷原秀人のざんねん失格



 キヤノンオープン2日目。谷原秀人は4番ティショットを隣の池に入れたが、その処置を誤り、3日目のホールアウト後、失格になってしまった。

 その池がウォーターハザードであるにもかかわらず、谷原はラテラルウォーターハザードの処置をした。それが3日目、目撃したギャラリーの通報により判明。競技委員会は3日目のラウンドを終えた谷原に事情を聞き、同伴競技者の山下和宏も同席して検証。その結果、規則26-1に違反し、「誤所からのプレー」の罰打を次のホールにいくまでに正さなかったとして、失格になった。

 ウォーターハザード(黄色杭)の処置は2つ。元の位置に戻って打つか、ボールが池を横切った地点とピンを結んだラインの後方(いくら下がってもよい)で打つかだ。

 しかし、OBや谷やら何らかの事情で後方に下がれないラテラルウォーターハザード(赤色杭)の場合、ボールが池を最後に横切った地点か、その対岸のホールから同じ距離にある地点から2クラブレングス以内で、しかもホールに近づかないところでそのラテラルハザードの外側にドロップして打つことができる。

 谷原は後ろに下がれないのでラテラルだと勘違いして、池の横にドロップして打ってしまったのだ。この池は4番ホールから見ればラテラルに映るかもしれないが、実は5番のウォーターハザード。わかりにくかったのかもしれないが「5番を何度もラウンドしているのだから、勘違いするのがおかしい」とルール研究家の石井米二郎氏。

「そもそもウォーターハザードがスタンダードで、ラテラルは非常用的につくられたもの。それを日本のコースは、ラウンド進行を優先するためラテラルを乱用した。そのせいで、ボールが入った“池の横”から打つことが普通になってしまった」(同)

 勘違いによって予選通過もオシャカになった谷原。同伴競技者ともども、もっとルールを勉強しないと、ね。

 
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