週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/6号
2012/2/27更新

女子開幕戦6人プレーオフを制したコルダ。
ほかの大人数プレーオフは?

 米女子ツアー開幕戦、オーストラリアン女子オープン(ロイヤルメルボルンGC)は6人のプレーオフという大波乱の幕開けとなった。

 勝利したのは新鋭18歳のジェシカ・コルダ(チェコ出身で現米国籍)。ほかは米国勢のステーシー・ルイス、ブリタニー・リンシコム、ユ・ソヨン、ソ・ヒキョンら韓国の強豪、フリエタ・グラナダ(パラグアイ)と国際色豊かな面々を2ホール目でくだしての嬉しいツアー初勝利だった。

 コルダは、テニスの4大メジャーの一つ「全豪オープン」男子シングルスを制したペトル・コルダを父に持ち、名アスリートの血を引く。父の全豪制覇と同じ場所のメルボルン、しかもキャディは父ペトル……とドラマの舞台は揃っただけに、父子ともども感涙にむせんだ。

 今大会での6人のプレーオフ、実は米女子ツアーでは2度目。99年ジェミーファークレーガークラシックが最初で、パク・セリが勝利したが、彼女の軍門にくだったのはカーリー・ウェブら5人。1ホール目のイーグルで大混戦にケリをつけた。大多数の割には意外に早い決着なのは今回と同じだ。

 米男子ツアーにも、6人プレーオフの記録は2度ある。1度目は94年のバイロンネルソンクラシック。勝ったのはネール・ランカスター。負けた5人のなかには日本の水巻善典も含まれていた。

 もう一つは01年のニッサンオープン。勝者はロバート・アレンビー。ほかの面々はジェフ・スルーマンなど5人だが、ここにも日本人、伊澤利光の名が。

 日本男子ツアーでは過去、5人でのプレーオフが最多数。61年、日本オープン(鷹之台)のときはサドンデスではなく、3ホールのストロークプレー。陽が落ち、車を集めてヘッドライトの光のなかでプレーオフが行われた。混戦を制したのは細石憲二。小野光一、陳清波ら4人が苦杯をなめた。170センチ、90キロの巨体の細石の「身が細る思いでした」というコメントが残っている。

 ゴルフ競技で歴史に名前が残るのは勝者ただ一人。その意味でいえばプレーオフは天国と地獄、勝負の非情さが際立つ。

 
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