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週刊ゴルフダイジェスト 9/14号
2010/9/6更新

「6割程度だけど、もう大丈夫」
元女王・大山志保がツアー復帰


コーチにつかず1人でスウィングチェックしているという大山

 2006年の賞金女王・大山志保(33)が9月3日からのゴルフ5レディスに出場、1年ぶりに帰ってくる。挑戦初年度だった昨年の米LPGAツアーは、左ひじの故障でやむなく中途徹底。12月の手術、長期間のリハビリと、復帰する準備が整うまでの経緯と心境を聞いた。

ゴルフダイジェスト編集部(以下GD) ウェル・カム・バック!

大山志保(以下大山) ありがとうございます。この5月には国内のツアーに復帰する予定だったんですが、思った以上に痛みが長く続き、練習やトレーニングができないことで体力が全体的に落ちていたため、試合でプレーできるだけの体力作りをするのに時間がかかってしまいました。

GD 左ひじ故障の原因は?

大山 実は、2007年シーズン中の練習で硬いボールを打ったことから違和感を感じるようになっていたんです。08年、09年と強い痛みで試合を途中棄権することもあったのにそのまま酷使し続けていたため、最終的に「左ひじ関節内軟骨損傷」という故障につながったんだろうと思います。

GD 昨年暮れに内視鏡手術。その後のリハビリは?

大山 宮崎の自宅で休養しながら、定期的に東京の病院へ、多いときは月に2~3回診てもらってました。リハビリの内容は、ひたすらひじの可動域を確保するための運動。これがものすごく痛くて、思い出すだけでもツラいくらい。

GD 不安や焦りもあった?

大山 ゴルフが二度とできないのではと思い詰めた時期もありましたが、家族や先生、友人など多くの方のサポートでポジティブに考えられるようになった。プロになって初めて長時間ゴルフを離れることで、視野を広げるいい経験もできた。今ではケガをしたことをマイナスと捉えず、前向きな気持ちでいます。

GD 7月からはオーストラリアで合宿練習をしていたとか。

大山 理想のゴルフに比べれば今はまだ6割程度かな。徐々に練習量を増やしてきましたが、これからは実戦のなかで感覚を取り戻して行くつもり。でも合宿中、英語で話す機会が多かったことで、改めて英会話の楽しさに気づいた点も幸運でした。

GD 当面の目標は、特別保障(公傷)制度で出場できる復帰後10試合でのシード権確保ですか?

大山 そうですね。そして何より、待ちに待ったゴルフを楽しんでプレーすることです。

 プロ選手に故障はつきもの。かつて「世界のアヤコ」は腰痛でダウンしたが手術、リハビリを経て米LPGA賞金女王に上り詰めた例もある。「米ツアー復帰は来期以降」と意欲を見せる大山の復帰に期待したい。

 
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