年間5試合出場でシード維持という“松山&遼ルール”はあまり意味がない?
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2014/11/04号
2014/10/28更新

年間5試合出場でシード維持という
“松山&遼ルール”はあまり意味がない?

 松山英樹は、タイガー・ウッズがホストをつとめる「ヒーローワールドチャレンジ」出場のため、同週開催の日本シリーズ欠場を表明。これにより来年の「国内シード権確保が絶望」と言われていたが……?

 JGTO(日本ゴルフツアー機構)の規約に「シード選手は国内5試合に出場しなければ次の年のシード権を失う」とある。松山は今年7月のセガサミーカップに出場。これからの予定では三井住友太平洋マスターズからダンロップフェニックス、カシオワールドと3戦に出場予定だ が、それでも合計4戦。規定違反で、松山はシード権を失い、国内ではプレーできなくなる と思われたのだが、そのJGTOの別の規定に"救う"道が用意されていた。

「4年前にできた規定ですが、前年米ツアーで125位(賞金によるシード権)までに入っていれば、日本国内の出場試合数が3試合以上で来年のシード権は得られるという規定があるのです」(JGTO広報・田中謙治氏)つまり松山は、国内で残り2試合出場すれば、来年シードを保持するための3試合を満たすが、残り4年間のシードは失うというルール。松山の実力があれば、毎年1年ずつシードを保持していけばいいわけだ。

「要するにJGTOは"逃げ道"をつくってやっているということ。さらにいえばメジャーに勝ちたい選手にとっては、国内の出場義務など歯止めにならない。欧州ツアーがそうだったように……」(週刊GD連載「世界パトロール!」のタケ小山氏)

 なぜ、このようなルールがあるのか、よくわからない。

 
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