「来年3月閉鎖」茅ヶ崎GCにスポンサーが現れた!
 

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週刊ゴルフダイジェスト 10/14号
2014/10/07更新

「来年3月閉鎖」
茅ヶ崎GCにスポンサーが現れた!

 今閉鎖問題に揺れる茅ヶ崎GCで、会員組織がロイヤルメドウGSを経営する㈱武蔵野を新スポンサー候補に立てたことが明らかになった。

名匠上田治設計の茅ヶ崎GC

 茅ヶ崎GCは今年4月、経営会社の観光日本が突然、来年3月末での閉鎖を会員に通告。会員有志が会員組織「茅ヶ崎ゴルフ場の存続を図る会」を結成し、存続に向けた活動を展開してきた。

 茅ヶ崎GCは1957年の開場で、名設計家上田治の名作の一つ。この地域の広域避難場所の指定も受けている。

 土地は6割を神奈川県、4割を地元の農協関係者の企業・茅ヶ崎協同㈱が保有。会社側は地主からの地代値上げ要請が閉鎖の理由としている。

 観光日本は、茅ヶ崎以外に京都GC上賀茂C、同舟山C、日野GC、美奈木GCの4コースを経営。いずれも関西の名門コースで、美奈木GCでは9月11日から3日間、日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯が開催されたばかり。11年前の03年1月、その美奈木GCの預託金償還問題が原因で経営が悪化、民事再生手続の開始を申し立てている。この時点で茅ヶ崎の預託金債務は2億円だったが、5コース全体では240億円。同年9月に認可された再生計画は、退会者には8回分割で弁済、継続会員の預託金カットはなく、12年3月末まで退会不可、以降は退会希望者のなかから抽選償還というものだった。

 現状、会員組織は茅ヶ崎の経営を他の4コースから切り離して新スポンサーへ譲渡するよう提案している。

 ただ、ゴルフ場問題に詳しい弁護士は、「切り離さずに会社更生手続きなど法的手続きを使うのも有効な方法。会社全体の実態が明らかになるし、スポンサー選定を含め、交渉も透明になる。会員にとって最善の結果になるのでは」と見る。

 方法論は様々あるのだろうが、とにかく上田治の名作の存続を願ってやまない。

 
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