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週刊ゴルフダイジェスト 9/16号
2014/9/8更新

日本選手だけの招待試合

 来週初開催の「片山晋呉招待 ネスレ日本マッチプレー選手権」(葛城GC)。出場選手がこのほど発表されたが、招待されるのは日本選手のみだった。

 同大会は賞金総額が6880万円で、勝者は優勝賞金4000万円と来年の欧州ツアーの出場資格が得られる。さらに海外に積極的に進出する選手には1000万円のボーナスが追加支給されるというビッグな大会である。

「違った文化で経験を積むことが大事。日本の選手はもっと海外に行ってもらいたい」(ネスレ日本・高岡浩三社長)と、グローバル企業らしい見解だ。

 年々縮小している男子ツアーからすれば、喉から手が出るスポンサー大会。しかしそれを阻んだのは出場選手を大会が独断で決定するということだった。選ばれた招待選手(32名)の中には賞金ランクの3位のジャン・ドンキュや8位のキム・ヒョンソンら"外国勢"はいない。

「せめて半分くらいはツアーでの賞金ランク上位者をと妥協を望んだのですが、それも出来ないではJGTO自体の存在意義がなくなります。それで競技委員だけ派遣してくれといわれてもとても無理な相談でした」(JGTO広報・田中謙治氏)。

 池田勇太や宮里優作ら出場しない日本選手のなかには、それが理由の者もいるという。

 招待試合といえば、メジャーのマスターズがそうだった。しかし、黒人選手を呼ばないのは人種差別だという世論に、招待制を緩和。オープンになった。

 日本では珍しい完全招待試合についての議論はあるが、ツアーの空き週に1試合でも増えるのは、ファンにとっては嬉しい話だろう。

 
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