週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/12
2013/3/4更新

肉食系“貴公子”
55歳ランガー 絶好調!

 55歳のベルンハルト・ランガー(独)が米チャンピオンズツアーのACEグループでシーズン初優勝を飾った。これで同ツアー通算17勝目“貴公子”と呼ばれる端正な顔に似合わぬ肉食系、昨年の賞金王は今季も絶好調のようだ。


175センチ、72キロと日本人の体格に近いランガー

 初戦が3位、2戦目が2位、3戦目が優勝。トップ3を外さぬ好調ぶりに「いくら頑張ってもランガーには追いつけない」と同ツアーの猛者たちが白旗を上げている。

 身長175センチ。「道具の恩恵で昔と飛距離は変わっていない」というが、細身の体型で、決して飛ぶほうではない。「強さの秘訣? ケガが少なかったこと。それに絶対に最後まで諦めないこと。ネバーギブアップだからだよ」とランガーは胸を張る。

 ヨーロッパでプロデビューしたのが17歳。キャディバッグとスーツケース、それに練習用のボール(当時は自前で用意しなければならなかった)をバケツにいっぱい入れてヨーロッパ中を陸路で転戦した当時「本当に辛くて、真剣にゴルフをやめようと思ったこともある。あの頃を思えばどんなことでも耐えられる」と振り返る。

 ランガーはこれまでに3度パターイップスを克服してきたという逸話もある。最初は80年代。以来グリップをクロスハンドに変え、長尺パターを使うなどして危機を乗り越え、93年2度目のマスターズに勝ったのは3度目のイップスを克服した直後だった。レギュラーツアー時代はマスターズ2勝のほか、世界で60勝以上を挙げ、シニア入りしてから17勝。しかし、上には上がいるもので同ツアーの最多勝利記録保持者は“羊の皮をかぶった狼”のニックネームを持つヘイル・アーウィンで通算45勝。勝利数でいえばランガーの17勝はランク15位でしかない。アーウィンの記録に追いつくのは大変だが、この好調ぶりならまだまだ勝ち星を伸ばしそうだ。

 
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