> 雑誌・出版情報 > BACK 9 WEB
 

週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 3/22号
2011/3/14更新

諦めないドイツ人にゴルフは向いていた?
世界のトップ、カイマーとランガーのゲルマン魂

 ベルンハルト・ランガー(53)が、エースグループクラシックで今季3戦目にして初勝利を飾ったと思ったら、その翌週には、マーティン・カイマー(26)が、ワールドランキングのトップに立った。ゴルフ後進国とみなされていたドイツが今や、世界のゴルフのトップに立つ現況とは。




 シニアのワールドランキングは存在しないが、3年連続賞金王のランガーが、シニアの頂点にいることは間違いがないだろう。これに加えてカイマーがランキングトップ。ともにドイツ人が、世界の頂点を極めていることになる。

 ランガーがカイマーと初めて出会ったのは、4年前のドイツ・ハンブルグでの試合だが、それ以来、マスターズをはじめ、ともに出場する試合では、練習ラウンドを常に一緒にしているという。

「5年前にはカイマーの名前すら聞いたことがなかった。彼がトップになったことは驚かないが、トップになるまでの急成長ぶりには驚かされる。ショートゲームがどんどん上手くなっているし、何よりメンタル面での強さがある」とランガーは語っている。

 対してカイマーは、ランガーについて、「彼は非常にドイツ人的だ。彼のプレーの仕方を参考にすることが、自分に役立っている。試合で落ち着いてプレーができるんだ。私も怒ったり、興奮したりすることはあるが、いつも全力を尽くしているところは彼と同じだよ」と語る。

 カイマーはプレー中、どんな状況でも諦めず、感情を出さずにプレーする。タイガーのような派手なガッツポーズもなく、実直でメリハリのないプレースタイルだが、それこそがドイツ的ということなのだろう。
「私は、試合前には技術だけでなくコース戦略や精神衛生状態など、用意周到に準備している、そして絶対に諦めない」(ランガー)

 ランガーはこれまで4回ものイップスを克服しては、不死鳥のように返り咲いてきた。この不屈の精神、ギブアップしないという考え方がカイマーに受け継がれていることは想像に難くない。

 ゴルフ後進国のドイツ勢の2人、これからどこまで勝利を重ねるのだろうか。

 
【関連記事】
2010/11/ 2 ドイツが変わる! ヒーローが出てブームが加速
2010/ 9/21 4度のイップスを克服し今季5勝のランガー
2010/ 9/ 7 全米プロ優勝のカイマーはドイツの平凡な25歳
2009/ 8/ 4 期待の24歳・カイマーが欧州ツアー2週連続優勝

バックナンバー

最新号はこちら

週刊ゴルフダイジェスト最新号

アクセスランキング

  • 月刊GD
  • チョイス
  • みんなのゴルフダイジェスト

ゴルフ会員権情報
ゴルフダイジェストの会員権情報です