週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 10/9号
2012/10/1更新

「まだ6割のでき」
ハングリーな43歳藤田が日本ツアーを引っ張る


デルタ航空とスポンサー契約をしている藤田がANAのCAに囲まれてニコリ

 ANAオープンで今季3勝目を挙げた藤田寛之が賞金王レースのトップに躍り出た。ところが本人いわく「6割の調子」。まだまだハングリーな“中年の星”が目指すものとは。

 前週まで賞金ランクトップを走っていたブレンダン・ジョーンズは3週間の休暇を終えてパナソニックからツアーに復帰。普段から「家族が1番、ゴルフは2番」といってはばからないが、藤田にトップの座を奪われ、狩猟民族の闘争心に火がついたのか「今週から追撃態勢に入る」と“宣戦布告”。賞金王レースがいよいよおもしろくなってきた。

 それに対し、迎え撃つ藤田は逆転勝ちをおさめたANAでの自らの調子を「6割程度。本当にラッキーが重なりました」と、テンション低め。

 40 歳を越えて年間3勝を挙げたのは13年前(99年)の尾崎直道以来。年内にもう1勝挙げればジャンボ尾崎や青木功と並び史上3人目の快挙となる。

「40代になってからいつの間にか、その世代を自分が引っ張っているのに気づきました」と本人も周囲の期待は重々承知。

「日々の体調や体づくりのでき具合によって、ゴルフの調子にばらつきはありますが、最近ようやく基礎部分の底上げができてきた、という実感はあります」

 思えば90年代半ばにプロデビューした頃には「将来どうなるか不安」「来年までもつかどうかわからない」「未来が見えません」などとネガティブなコメントを連発。「優勝、感動しました」という周りの声に対しても「本当ですかぁ?」。ある意味、この現状に満足しない部分が「もっともっと」と貪欲なハングリー精神につながっているのだろう。

 常に「世界のメジャーで戦いたい」という藤田。現状に満足しないハングリー精神で、メジャー出場資格の世界ランクトップ50以内(9月20日現在66位)を目指す。

 
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