週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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“眠れる虎”がやっと勝った。
世界ランクは52位から赤丸急上昇21位

　約2年の沈黙を破りタイガーが優勝を飾った。ツアー競技ではないがトッププロが一堂に会すシェブロンワールドチャレンジに優勝したことで世界ランクは52位から一気に21位まで急上昇。

「タイガーが勝つのを楽しみにしていた」というのは同じ週、欧州ツアーの香港オープンで優勝を飾った世界ランク2位のローリー・マクロイ。22歳の彼は常々「絶好調のタイガーと戦って勝ちたい」と公言しており、“眠れる虎”の復活に直接対決を心待ちにしている。

　ひざの故障、不倫騒動など数々の試練にさらされたタイガーが、まさか世界ランク50位圏外に去るとは、つい最近まで思いもよらないことだった。グレッグ・ノーマンから「もう彼はメジャーに勝てない」と辛辣な言葉も浴びせられた。

　しかし11月のオーストラリアンオープンで3位に食い込んだあと、プレジデンツカップでは尻上がりに調子を上げ、最終日は米チームの勝利を確定させる貴重な決勝ポイントをゲット。そして今回、自らが主宰するチャリティイベントでマスターズチャンプのザック・ジョンソンと手に汗握るシーソーゲームを展開。土壇場の上がり2ホールを連続バーディとし逆転Vに成功した。

　3位に入ったポール・ケーシーはこういった。「タイガーはこれから末永く華やかなキャリアを積み重ねて行くことだろう。そうすればここ2年の騒動なんて皆忘れてしまうよ」

　来シーズン、生まれ変わったタイガーに期待したい。

　
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