週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 9/13号
2011/9/5更新

走って走って、打って打って。
石川遼「100万円」の夏休み




 関西オープンを欠場して、夏休みをとった石川遼。この1週間は家族と過ごしながら、逆転賞金王に向けての体づくりに励んだ。

 7月中旬に全英オープンを終え、帰国後はセガサミー、サンクロと北海道2連戦。翌週渡米してブリヂストン招待で優勝争いするも、全米プロでは初日85と大崩れして予選落ち。

 関西オープンは2年連続欠場のため、ツアー規定で100万円の罰金を支払うことになったが、石川にしたらお金には替えがたい大きな休養になった。

「前半戦はずっと走り続けてきて、いいときと悪いときとの差が激しく、その分、今までのシーズンに比べて疲れがあった。体力より心の部分で張り詰めていた。リセットするのに時間がかかりました。それで夏休み最初の3日間はゴルフをせず、とにかく走るだけ。週後半の4日間で、思い切り球を打って、マメがつぶれるくらい練習したんです。1日500球くらい、ドライバー中心に4~5時間。ブリヂストン招待で4位に入ったけど、アダム・スコットには飛距離が離されていると感じたので、以前の躍動感あるスウィングを取り戻すことをテーマに練習しようと思ったんです」

 筋トレのメニューは、下半身強化のため走ることを基本とし、上半身の鍛錬は2日やって1日休むペース。

 遼のトレーナーをつとめる仲田健氏は「個々のメニューは本人任せでしたが、今回のテーマは走り込みで心肺機能を高めてスタミナをつけることと、ジャンプ運動で瞬発力をつけることでした。メニューは10メートル、30メートル、50メートルのスタートダッシュなどです。昨日、1週間ぶりに彼の体を触ったら、広背筋や尻回りが大きくなり体重が1キロ増えるほど成果が上がりました。初日のスウィングを見ましたが、上半身、下半身ともに安定感も増していました」

 前半戦を終えて賞金ランキング3位の石川。関西オープンを欠場しての夏休みは、賞金王めざして全力で後半戦を戦うための布石となるはずだ。

 
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