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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 4/26号
2011/4/18更新

遼の決断に絶賛の声、続々
被災地の少年から手紙も…

 マスターズも含め今季の獲得賞金の全額と1バーディにつき10万円の義援金拠出を発表した石川遼に、海外メディアや選手たちから、絶賛の言葉が続々と発信されている。


日本のみならず、日本の復興を願う世界中の人々の期待を背にオーガスタの舞台に立った遼

 石川遼の決断を素早く大々的に報じたイギリスの高級紙タイムズは、終面全部とスポーツ面の1ページを使って「石川のステータスはさらに高まる」と、この快挙を紹介した。

 欧州ツアー公式HPもこの記事を引用して絶賛。同ツアー選手会長を務めるT・ビヨーンがマスターズ前週にモロッコで行われた欧州ツアー、ハッサン国王杯で出場選手50ユーロ(6000円余り)、キャディ25ユーロの義援金を呼びかけたのも石川の意気に感じたからだ。

 米メディアの石川への関心も高まり、取材申し込みが殺到したため、石川にとってマスターズでは2年ぶりとなる公式記者会見が4月4日(月)に急きょセッティングされた。その席上、石川は「日本における自分の影響力は自覚している。スポーツの力を日本の人たちにアピールしたい」などと語った。

 選手たちの関心も高く、P・ミケルソンは「恰好いい。素晴らしい」と手放しで絶賛。G・オギルビーは「19歳でそれができるのは驚いた」と言い、S・ストリッカーは「聞いたことがない」と驚きを隠さない。PGAツアーのフィンチャム会長は「ゴルフ以外の面でも成熟している証だ」と語った。

 また、遼の英断は被災者の心も動かした。本誌のグラビア頁で先週紹介した宮城県気仙沼の小学4年生、廣澤京平くんは「プロゴルファー石川遼さまへ」と、5枚にもわたる手紙をしたため、本誌に託した。本人の許可を得て、以下に内容を紹介する。

 「はじめまして、ぼくははじめての手紙を書くことにしました。(中略)ゴルフ大好きのじいちゃんと3月23日10時ごろゴルフ場に行って見ました。コースはぶじでしたが、友だちの理事長さんが家もにわの木、1本のこらずなくなり、1人で電気も水も食べ物もないクラブハウスで3月11日から泊まって過ごしておりました。心配したじいちゃんと着がえやおにぎりを毎日届けにいくようになり、誰一人いない9ホールのコースをぼくだけクラブでボールを打って、じいちゃんはキャディです。(中略)石川遼プロがゆうしょうすることが夢でど力してきたマスターズトーナメントが4月8日からはじまることを知り、ゆうしょうめざしてぼくもいっしょうけんめい毎日おうえんしたいと思います。30日には、今年の一年間のしょう金も全部ひさい地にきふをすること、バーディの数1コで10万円も合わせて2億円を目ひょうにし、ひさい地の人々のことを思いながらプレーしますと聞きスゴイ人だなあとそんけいしております。うれしくなり元気も出ます。これからズーッと石川遼プロを遠くで家族みんなと一しょにおうえんしております。本当にうれしいニュースをありがとうございます」

 この手紙はマスターズ前日にオーガスタに到着。直接本人に手渡された。


祖父の三千男さんとゴルフの練習を始めたという京平くんの手紙。文中には「石川プロのようになりたい」とも

 
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