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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 4/19号
2011/4/11更新

復興に立ち上がった
国内外のプロゴルファーたち


1バーディ1000ドル。バーディ基金を設立した今田竜二

 ゴルフ界でも東日本大震災に対する義援金の輪が広がっており、国内だけでなく、海外で活躍するプロからも多くの寄付が集まっている。

 東北高校出身の有村智恵は、3月11日の地震直後にウェブ上で募金活動を開始し、944万6300円(4月1日時点)を集めている。また、自身でも「HSBCチャンピオンズ」2位賞金13万2846ドル(約1100万円)、「ダイキンオーキッドレディス」の26位賞金62万4000円の計約1200万円を、日本赤十字社を通じて全額寄付することを決めた。


「大好きな日本のために少しでも役に立てれば」と寄付を行ったポーラ・クリーマー

 いち早く「まけるな日本」バッジを作ってLPGAのプレーヤーに配るのと同時に、日本救済基金募集のウェブサイトをアメリカで立ち上げたのは、宮里藍、宮里美香、上田桃子の3人。
「何かしなければと思ったが、1人でやるより、アメリカで戦っている3人で力を合わせたほうが、効果があると思って始めた」(宮里美香)
ということで、日本のウェブサイトでは1030万600円が集まっている。

 大山志保は500万の寄付と、今季および来季に獲得したバーディ数に応じた「バーディプロジェクト」を表明。今季は300バーディを目指す。そのほか、谷口徹と近藤共弘が300万円、上原彩子が200万円を寄付、東尾理子はウェブ上で248万9500円(自身が寄付した義援金は125万円)、桐林宏光は106万2400円を集めている。


チームセリザワはウェブ上で約580万円を集める(4月1日時点)

 先月行われたRRドネリーファウンダーズで、ポーラ・クリーマーは2位タイの賞金金額7万7500ドル(約650万円)全額を日本に寄付することを表明した。出場時、ポーラは自身が関係する団体に賞金を贈る予定だったが、日本で大地震があったことを知ると、賞金全額を日本へ寄付することを決めた。「具体的なチャリティ先は未定です」(マネジメント会社)


10万ドルの寄付を表明した韓国のK・J・チョイ

 アメリカでは、PGAが公式サイト上で寄付金を募集しているが、これは今田竜二が、トランジションズ選手権でバーディを取るごとに1000ドル(約8万円)を復興義援金として寄付すると語り、ツアープレーヤーに呼びかけたことから、PGAツアーが動き出したもの。

 今田はこの試合で2つのバーディしか取れずに予選落ちしてしまったが、今田の呼びかけに応じたブラント・スネデカーが、17のバーディ、イーグルを取り、米国ブリヂストンの協力を得て1万7000ドル(約140万円)の寄付を行った。ほかにも、キム・キョンテとジョン・ミジョンが1000万円、K・J・チョイが10万ドル(約820万円)、バッバ・ワトソンが5万ドルを寄付し、ヤニ・ツェンも支援金を出している。


川原由維、古閑美保ら女子プロ11人は、JR博多駅前の街頭募金で222万7548円を集めた

 まさにプロゴルフ界全体が一体となり、被災地復興支援に立ち上がっている。この輪がさらに広がることを期待したい。

 
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