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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 11/30号
2010/11/22更新

「パーパットなら世界一(byジャンボ)」の芹澤信雄
シニア初優勝。気分はでっかく賞金王宣言!


一時はツアー撤退も考えたが、明るい芹澤が戻ってきた

 明るいキャラクターでファンが多い芹澤信雄。その芹澤が先頃シニアの富士フイルム選手権で初優勝を飾った。10年にわたる低迷期を経て復活した秘密、そして展望を本人が語った。

 まず、今回の富士フイルム選手権の勝因については、
「ここ数年パットに悩み長尺を使って対応してきたが、原因の本質は流し込むような打ち方にあるとわかっていた。30代の頃、ジャンボさんに『パーパットは世界一』と言われ結果的に“誉め殺し”になった(笑)。
 取材などが殺到し、本来は理論もなく感覚で打っていた自分が、レッスンをしているうちにわけがわからなくなり、得意だったパットに悩むようになった。そこで『この3日間は“音”がするくらいしっかり打つ』との気持ちで臨み、2日目に青木さんと回った時に『やっぱり青木さんはしっかり打っている』と再確認し、3日間しっかり打てた」

 不振の10年間はケガとの戦いだった。自分はもうダメかとも悩んだという。
「2000年を最後に優勝から遠ざかり2002年にシード落ち。実はその年に左肩の腱板損傷が発覚し、医者から『治すには練習をしないことだ』と絶望的なことを言われた。リスクの多い手術を避け、針治療で炎症を抑えだましだましやっていく道を選んだ。しかし100発打つと肩がだるくなり、『自分はもう終わってしまうのか』と悩みもした。
 2007年の47歳の時にサードQTに落ちたのを機に、試合に出られないのだしシニアを見据えたら今しかないと、一年間棒に振る覚悟で人工腱の移植手術に踏み切った。ダメならツアー撤退の踏ん切りもつくだろうと思ったが、結果的にやって良かった」

 今10年ぶりにトーナメントに優勝し光が射し込んできた。これからの自分をどうしたいのか。
「左肩痛のため42歳から上半身のトレーニングはゼロだったが手術後に再開し、40代前半よりも今のほうが体はできあがっている。また今季からクラブ契約をタイトリストに替え、新クラブのVG3がマッチして以前よりも飛距離が伸びた。この優勝でレギュラーのツアーカードももらえたので推薦してもらえたら、シニアと両方で頑張りたい。
 シーズン前に『今年はシニアの賞金王を狙う』とでかいことを言い、途中でスミマセンと謝ったが、可能性が出たので再度、狙いたい!」

 再生・芹澤の賞金王はかなうだろうか。

 
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