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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 10/19号
2010/10/11更新

旧溝アイアン、来年以降も製造する
メーカーがアメリカで出現

 プロツアーでは、今年から使用が禁止されたウェッジなどの角溝アイアン。一般のアマチュアは2024年まで使用が認められているが、USGAとR&Aでは、メーカーに対して、旧型の角溝アイアンの製造を、今年いっぱいに限るように指導していた(在庫がある限り来年以降も販売することはできる)。これにアメリカのクラブメーカーが反発、来年以降も旧溝クラブを製造すると発表したのだ。

 発表したのはカリフォルニアのフィールゴルフ社。フィールゴルフのL・ミラー社長はこういう。
「私達は商売をしている。顧客達が望むものを提供してゆく。つまり、私達は需要がある限り、古いタイプの溝も新しいタイプの溝を持ったウェッジも売ってゆく」ということだ。

 リーマンショック以来、売り上げが「50%近くも落ち、約75万ドルになった。」(ミラー社長)という小規模メーカーにとっては、R&A、USGAの規制があるといっても、そう簡単に生産ラインを変えることは難しい。加えてアメリカでは今年になってウェッジが売れているという現状がある。

「今年8カ月間で、ウェッジの売り上げは22%伸びている。旧タイプの角溝ウェッジは、あと数カ月で在庫がなくなる」(米国大手ショップチェーンのゴルフスミス社)という状況となれば、フィールゴルフとっては、ビジネスチャンスということなのだろう。

 高反発ドライバーの折には、わが国でもルール規制後も高反発ドライバーを製造・発売したメーカーがあったが、今回のフィールゴルフは、これと同じ選択をすることになる。ただ、高反発ドライバー規制時と違うのは、今回の旧溝クラブは倶楽部レベルの競技会などの公式戦に出るアマでも2024年までは使用可ということ。

 アメリカでのこの動き、今後、世界的にどういう展開を見せるか注目される。

 
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