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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 7/13号
2010/7/2更新

国内試合がない集はアジアへ出稼ぎ
休まず働く日本のプロたち

 日本男子ツアーのスケジュールは、4大メジャーが行われる週は空き週となっておりお休み。しかし、アジアに目を向けると、マスターズ、全米オープンの週にも、賞金額こそ少ないが、ツアーが開催され、文字通り熱戦が繰り広げられていた。

 全米オープンに多くのゴルフファンの耳目が集まった6月第2週に、タイのサムイ島で賞金総額30万ドル(約3,000万円)のクイーンズカップが行われ、平塚哲二が大逆転の末、アジアンツアーの今季2勝目を挙げた。

 初日、1オーバーの23位タイ、2日目も通算1アンダーの20位タイと出遅れた平塚だったが、3日目に65(パー71)と大爆発して、首位と1打差の3位タイに浮上。最終日も67と順調にスコアを伸ばし、地元タイのタオン・ウィラチャンに1打差をつける通算11アンダーでホールアウトした。

 実は、平塚が同ツアーで今季1勝目を挙げたのも4月のマスターズと同週開催のメイバンク・マレーシアオープンで、やはりメジャーの裏だった。
「1年を通して試合に出続けたい。休んでいる間に崩れる人が多いので、なるべく休みは作りたくない」
という平塚にとって、賞金額で試合を選ぶ気持ちはさらさらないようだ。

 クイーンズカップには、平塚のほかに、市原弘大(4位タイ)、久保谷健一(8位タイ)、谷原秀人(18位タイ)、塚田好宣、内藤寛太郎、今井克宗(予選落ち)など7人が日本から参戦していた。

 今季アジアンツアーがクイーンズカップで7戦目を終え、ほぼ全日程の3分の1を消化した時点で、6試合に参戦している平塚の賞金ランクは5位。同じく6試合に出た谷原は15位。今後の活躍によっては、賞金王も夢ではない位置につけている。

 平塚が優勝した2試合とも賞金総額は30万ドルだったが、秋には賞金総額280万ドルのオメガ欧州マスターズ、同500万ドルのバークレイシンガポールオープン、同250万ドルの香港オープンなど、欧州とアジア共催のビッグイベントが控えており、欧州ツアーへの扉も開けるだけに、夢は世界へと大きく広がる。

「基本は日本7割ぐらいと考えていますけど、秋は日本の大きい大会と重なるので、どちらを選ぶか。そこが悩みどころですね」(平塚)

 国内試合数の減少が選手たちを逞しくしているようだ。

 
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