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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 4/7号
2009/3/27更新
タイガー脱落か、ミケルソン、ガルシアと
ワールド・ランキング1位争いが過熱

 タイガーが優勝した昨年の全米オープン直後には、タイガーは21.54ポイントと、2位のミケルソンに11ポイント近くの差をつけていた。そのタイガーが、ひざの手術で8カ月の間、試合から遠ざかっていたことでワールド・ランキングに大きな変化が起きていた。この間にP・ミケルソン、S・ガルシアがタイガーを急追。この26日から始まるパーマー招待、そしてマスターズの勝敗いかんでは、トップが入れ替わる様相を見せてきた。


王者タイガー(上)に挑むミケルソン(中)、ガルシアにもチャンスが……

 先のWGC-CA選手権で優勝したミケルソンは、この勝利でワールド・ランキングの2位に返り咲いている。この試合、ワールドランキングの前評判ではガルシアが優勝し、タイガーが27位以下の成績であったら、ガルシアがランキングのトップに躍り出ると報じられていた。

 ガルシア自身、試合の前には、「チャンスがある分、やはり少しは意識する。そうなると、よけいトップになるのが難しくなるが、なれれば良いとは思っている」と語っていたが、意識をし過ぎたせいなのか、CA選手権の結果は6アンダーの31位タイ。

 一方のタイガーは、この試合11アンダーの9位タイだった。

 だが、ガルシアとの差は前週の1.58ポイントから1.63ポイントとほとんど変わらず。これは昨年タイガーが同じ週に開催されたパーマー招待で大きくポイントを稼いだことが、ワールドポイント計算システムに反映され、今回9位タイで稼いだポイントよりも失ったポイントのほうが大きかったためだ。

 そればかりか、それまで3位だったミケルソンが、1.49ポイントアップさせ、2位に浮上して、タイガーとの差を0.52ポイントにまで詰めてきた。

 ミケルソンがパーマー招待で優勝すれば、十分にトップに立つチャンスはあり、ガルシアもビッグポイントが得られるマスターズに優勝すれば、チャンスは十分にある

 もっとも、これはタイガー次第で、当のタイガーは、「毎日調子が良くなっている。このままマスターズまで、どんどん上向きになってゆくことを望んでいる」という。タイガーがこの2つのどちらかの試合に優勝すれば、トップの座に君臨し続けることになる。

 ミケルソンもガルシアも、ワールドランキングで1位になったことはこれまで一度もない。とはいえ、メジャーに勝ったことのないガルシアにとっては、「メジャーとランキングのトップとのどちらかを選べと言えば、どちらも欲しい。でも今はメジャー(マスターズ)に勝つことに集中している」という。

 29歳のガルシアにしてみれば、ワールドランクのトップはまだ何度もチャンスがあるが、メジャーの優勝のほうがプライオリティが高いということなだろう。

 ミケルソンのほうも、今はマスターズで調子のピークを迎えられるように調整しており、CA選手権の優勝インタビューで、タイガーが本調子に戻るのは、「あと5週後であってほしい。4週後ではなくてね」などと本音を漏らしている。4週後は、まさにマスターズウィーク。

 タイガー、ミケルソン、これに挑むガルシアの三つ巴の戦いから目が離せない。




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