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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 8/19・26号
2008/8/7更新
唯一残ったボール契約、遼くん何に決めるの?
本命タイトリスト vs BS、SRIの争い

 セガ・サミーカップでプロ入り最高順位の3位タイと、いよいよ本領を発揮し始めた石川遼。全身がF1マシンのように契約スポンサーのロゴで埋め尽くされているが、ゴルファーにとって最も気になる用具のひとつ、ボールに関しては、今もフリー。本命? タイトリストvsBS、SRIなど他メーカーも巻き込んだ契約獲得の戦いは――。


いまだボールはテスト中の石川遼

 当初はアマチュア時代から使い慣れたタイトリストが本命視されていたが、その後SRIとブリヂストン、さらにはキャロウェイ、テーラーメイドも加わり、ボールの選択肢は5社にまで増えてしまった。

 石川遼自身によれば、社交辞令もあるのかもしれないが、「どれもみんないいボールで、ほとんど違いは感じません」とのこと。

 日本のゴルフ界で最も注目度が高い石川遼が使用するボールとなれば、大きなPR効果を期待できるのは確か。だが、契約にこぎ着けるまでには、さまざまな関門があり、各社それぞれに、契約に関する条件提示をしているとの噂もあるが、一歩踏み出すには至っていないのが現状のようだ。

「ボールはテスト中とのことですが、そのなかに当社のボールが入っているのは、ありがたいこと。飛びとスピン性能を、石川プロが評価しているということですから、それだけでもメリットはあります」というのはSRIスポーツだ。

 対するブリヂストンは、「自分に合ったいいボールを使って稼ぐのがプロゴルファーで、石川選手もそういうなかの1人だと認識しています。性能第一で考えてもらえればと思います」と性能をアピール。

「オチョアのクラブ契約はピンですが、ボールは当社と契約していますし、そういうケースも考えられます」と微妙な発言をしたのは、キャロウェイゴルフだ。

「石川選手は当社のパターを使っているので、その流れのなかで、そういう話(契約)があってもいいのかなと思いますが、契約しないで、コースに合わせるなど色々使い続ける可能性もあるでしょうね」。

 一方、総合契約が建前のテーラーメイドは、「ボールだけの契約は前例がありません。ボールを提供し続けるのはやぶさかではありませんが」とこちらはやや消極的。

「どこのボールと契約するかは、我々サイドの問題ではなく、石川選手がどのボールを選ぶかだと考えています」というのはタイトリストだ。

「各社がアプローチしているとは思いますが、(金額的に)条件がいいから選ぶということはないと思います。当社のボールは男子ツアーで45パーセントの使用率があり、それが財産だと考えています。もし、石川選手に当社のボールを選んでいただいても、契約の内容は、他の選手と同様なものになるのでは」と金額による争奪戦には消極的。

 いずれにしても、契約となれば、相応の契約金が発生する。ボールの売り上げが、それに見合っただけの額が見込まれれば、金額も算出できるが、費用対効果の計算も難しいようである。

 石川遼のコーチでもある父親の勝美氏はどう考えているのだろうか。「スウィングが完成していないのに、このクラブ、このボールと決めても意味がない。契約も現段階ではありません」。5社から1社に絞り込まれるのは、石川遼のスウィングの完成度次第ということなのだろうか。

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