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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 12/21
2004年更新
賞金王獲得の片山晋呉は満身創痍
初の平均ストローク1位にも輝く
 今季男子ツアーの最終戦・ゴルフ日本シリーズJTカップは、今年度優勝者と前週までの賞金ランキング(国内賞金)20位までのプレーヤーが参加して争われた。ここ4試合連続で外国人選手が勝ち続ける日本男子ツアー。最終日を単独トップで迎えた深堀圭一郎、2位タイでスタートした加瀬秀樹らに期待が集まったものの、結局、オーストラリアのポール・シーハンが勝ち、今季2勝目。外国勢の優勝は5週連続となった。

 注目の賞金王争いは、前週のカシオワールド終了時点で、通算1億1792円で賞金レースをリードしていた片山晋呉を2位以下が追う形で展開していた。その時点での2位は1億余りを稼いでいた一昨年の賞金王でもある谷口徹。3位は9000万円余りの韓国のS・K・ホ。4位は今季初シードで同じく韓国のY・E・ヤンで獲得額は8899万円。5位以下は、日本シリーズの優勝賞金3000万円を換算しても片山の金額を抜くことはできず、4位のヤンまでが賞金王挑戦権を持っていたのだが、3位のホは米ツアーのファイナルQスクール受験で欠場したため、事実上3人の争いとなった。谷口が逆転するためは、優勝して片山が2位タイから3位以下になること。また、ヤンも優勝が絶対条件で、片山が22位タイ以下にならなければ賞金王の目はない。

 単独2位以上なら、他の選手の成績に関係なく賞金王となる片山だったが、大会を前にして体調を崩し、欠場の可能性を匂わせる発言も。連日、医師の治療を受けながらの出場となったが、結局15位タイで4日間を終わった。しかし、追う2選手も優勝には届かず、片山が4年ぶり2度目の賞金王の座に輝いた。

 その片山に今シーズンを振り返ってもらった。

------この1年を総括すると?

「昨年の日本シリーズが終わってから賞金王を目標にやっていたので、勝ち星(2勝)は少なかったが、ベスト10(15回)に入った試合が多かったのでレベルは確実に上がった1年だったと思う」

------最後は苦しい展開だったが。

「ブリヂストン(オープン)あたりから体がきつくて、何本注射を打ったのか覚えていないぐらい。今回はもう打つ場所がなくてお尻にまで打った基本的には(医師から)止めてくれ、と言われたけど、何とか歩けるようにしてください、と頼んだ。もうへとへとです。こんなに続けて試合に出たのはプロになって初めて。これは自分にとってあり得ないこと。それに追われる身ですし、これ以上ないというぐらい追い込まれていました。でも賞金王は何としても取りたかった。平均ストローク1位も初めてだし、自分にとって価値がある。しかも69台は僕1人ですから」

------今シーズンは用具メーカー(SRIスポーツからナイキへ)を変えての参戦だったが何か影響は?

「今までクラブメーカーを変えた年に賞金王になった人はいなかった。そういう意味ではメーカーの努力を感じているし、自分の技術も良くなったと思っている」

------技術的に向上したと感じる部分は?

「ゴルフはほんの数ミリの違いで、それほど大きな変化はないかも知れないけれど、そうやって少しずつ進歩する。あと、打てる球筋が増えました」

------来年の目標は?

「来年も再来年も賞金王を狙って行きたい。続けることが大切だと思う」

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