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週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 2/24号
2004年更新
パブリック選手権参加者が、昨年初めて
1万人突破、今年はさらに競技志向化が加速
 アスリートゴルファーの増加、競技志向の高まりから、アマチュア大会への参加者が急増している。ゴルフ不況、ゴルフ人口の減少が叫ばれる中、アスリートゴルファーの動向に注目が集まりそうだ。

 37年の歴史を誇る全日本パブリックアマチュア選手権は、92年の8680人をピークに、8200人前後の参加者で推移していたが“異変”が起きたのは一昨年のこと。前年比1000人超の9253人を記録し、そのため昨年は東日本地区を2地区に分割して対応。結果、史上初の1万人突破(10732人)を記録した。

 今年の受付は3月1日から始まるが、早くも昨年以上の規模になることが予想されている。というのも従来、ゴルフ場や練習場などに置かれていた専用申込み用紙が、今年から主催する日本パブリックゴルフ事業協会(PGS)のホームページから印刷できるなど、手軽に応募できるようになったためだ。

「新たに予選会場として、あるいは日程の延長を申し出るコースも多く、昨年以上の申込者があっても対応できる準備は整いました。昨年規模以上になることは間違いなく、また期待しています」(PGS・勝田武男事務局長)

 中部ゴルフ連盟(CGA)でも、主催する12の大会で、軒並み参加者を伸ばしている。とくに中部アンダーハンデキャップ競技は、一昨年の650名から約900名へと40パーセント増という勢いだ。また、中部女子アマ、中部シニアアマ、中部ミッドアマは、カットラインを設けず、2日間の全員プレーに。中部グランドシニアはハンディ18から24へと緩和した。

「競技志向だといっても友人と一緒に参加するケースは多いのですが、予選落ちがなくなったため、ひとりが予選通過、もうひとりが予選落ちなどといったことがなくなりました。また、最初から自分は無理、と諦めていた人に門戸を広げたことになったのではないでしょうか」(CGAの公式ホームページを管理する福島茂記編集長)

 また、従来まで中部日本パブリック選手権の2~10位までだった中部アマ予選への参加資格が、2~30位へと緩和したことで参加申し込みも増加傾向に(なお中部日本パブリック優勝者には、中部アマへの本戦出場資格が与えられる)。

 ところで、日本ゴルフ協会(JGA)は、94年からホームコースを持たないゴルファーのため、個人会員制度をスタートしている。これはJGAのコースレートを持つコースでのスコアカード20枚(過去3年まで有効)を提出すれば、JGAハンディが認定されるというもの。つまり、形の上では、会員権を持たないゴルファーにも、日本オープン、日本女子オープン、日本シニアオープンへの予選出場という門戸も開かれているというわけだ。入会金1万円、年会費1万円で、現在、会員は約1800名。JGAによれば、やはり「ここ数年、増加傾向にある」(広報担当)

 ただし、JGAの個人会員であっても、全国に8つある地区連盟主催の地区オープン、地区アマの大会などには「加盟クラブ会員であること」などの条件があり、直接出られるとは限らない。しかし、たとえばCGAには4つのパブリックコースが加盟しており、所属コースがなくても、ここでJGAのハンディを取得すれば参加できる可能性もある。

 また、北海道ゴルフ連盟のようにJGAと連動して個人会員制度を設け、同連盟の個人会員になり、かつJGAのハンディを取得すれば大会出場も可能というように、地区によってその門戸開放の度合いは異なる。しかし、事実上、各地区オープン、地区アマの予選ともなっている都道府県オープンには、クラブに所属していなくても参加できるケースが多い。

 本来、スポーツであるゴルフ。それをわざわざ競技志向、アスリートと、ことさら騒ぐのもおかしな話だが、しかし、競技熱の高まりが日本のゴルフ界の未来を左右することは間違いなさそうだ。

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