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週刊ゴルフダイジェスト BACK9の内容をほぼそのまま転載しています。バックナンバーを保存しておきますので、ご利用ください。

週刊ゴルフダイジェスト 3/12号
「バイコム」が冠スポンサー降りたのに
日程発表時の名は未だ「バイコムツアー」
 日本から今田竜二が参戦していることで知られるバイコムツアー。今季日程がようやく発表されたが、「バイコム」の名前が依然ついていることに、関係者は戸惑いを隠せないでいる。

 公式発表では、今年はシーズン当初に豪州とニュージーランドの試合が加わり、よりグローバルなツアーになったとし、「2002年のバイコムツアーに大きな期待を持っている。このツアーが、ゴルフにおける地位を上げていることは明らかで、このトレンドが今年も続いていくものと期待されている」(T・フィンチェム・コミッショナー)ということだが、実情はかなり違うようだ。

 というのも、試合数も昨年の29試合から1試合に減少している上、何よりツアー全体のアンブレラスポンサーであるバイコム(米のネットショップ会社)が下りることが決まっているからだ。そもそも、PGAツアーによる日程発表が2月18日までずれ込んだのには、バイコム社との裁判・法律上の駆け引きがあったためとされている。というのも、バイコム社の経営不振に加えて、昨年、PGAツアーがUSAネットワークとインターネット販売業務を含めてTV放映権契約を結んだことから、バイコム社がツアーを相手取り、4500万ドルの損害賠償を求めて訴訟を起こしていたからだ。これを受けてツアー側も01年でバイコム社を冠スポンサーから外すことを発表していたのだ。

 この裁判が2月20日からカルフォル二アの裁判所で開催される直前に、今回の日程発表となったのだが、バイコムの名前が残ったことにはいくつかの理由があるようなのだ。

 ツアー側では「日程発表の遅れは、大会の調整に時間がかかっているため」とするが、一方、「新しいスポンサーを探しているが、決まらない場合には、バイコムのままでいく準備を進めている」とPGAツアーのB・コンブス広報部長が語るように、第一の理由は、新スポンサーが見つからなかったこと。

 第二の理由としては、PGAツアーが裁判を有利に進めるために、あえてバイコムの名前を残したという見方もある。つまり、PGAツアーは、事前にバイコム社からスポンサー料を同社の株式等で徴収しており、ツアーの側からバイコムの名前を下ろしてしまうと、スポンサー料の返還を求めるバイコム社の主張が正当化してしまうからだ。

 もっとも、新しいスポンサーが見つかれば、こうした危惧も必要がなくなるのだが、一方、各試合の試合運営者からの声も見逃せない。例えば、「ナイキ・ハーシェイ・オープンがどういう試合であるかを知らしめるのに2年かかった。そして、2000年にナイキからバイコムに名称が変わったとき、大会の認知度が落ちてしまった。またその状況に陥るのか」という同大会のJ・リード、トーナメントディレクターのような批判の声があったのが、第三の理由といえるだろう。

 しかし、その一方、経営不振の企業が冠スポンサーではツアーのイメージが損なわれるといった批判もあり、それだけに戸惑いが隠せないというのが実情。不況に突入した米ゴルフ界だが、ともかくバイコムに代わる大型スポンサーは簡単に見つかりそうもない。D・デュバルやJ・デーリー、T・レーマンといったスターを生み出した米2軍ツアーだけに、今後の展開が見過ごせない。

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