週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 12/24
2013/12/17更新

最強賞金王だけどケガとの戦いも
ルーキーで賞金王・松山英樹への賞賛の声

 プロとして初めて一年を通してトーナメントを闘った松山英樹。カシオワールドで優勝し、最終戦を残して史上初の新人賞金王を決めた。並行して米ツアーのシード権も獲得。そんな偉業づくしの一年は故障との戦いでもあった。




 8月。シード獲得を目指した世界5連戦の最終戦のウィンダム選手権最終日に疲労性腰痛を発症。10月のシュライナーズホスピタルオープンは疲労性胃炎のため、スタート直前に棄権した。11月のHSBCは第2ラウンドスタート前に背中痛で棄権。ダンロップフェニックス最終日に左親指付け根付近に痛みを発症。翌週のカシオワールドでは痛みに耐えながら今季4勝目を挙げた。しかし、その代償は大きく、最終戦の日本シリーズJTカップは欠場を余儀なくされた。

 大会前に病院で「左母指手根中手関節炎」と診断され、苦渋の決断を下した。5日にコースを訪れ主催者にあいさつを済ませた後、取材に応じた松山は「気持ちは元気で試合に出たい気持ちだけど体がついてこない。大分よくはなってきているけど、まだゴルフができる状態ではない。ぶっ壊れてもいいなら、これが人生最後のゴルフだったら出たけど、まだ選手生活は続く。体力をつけて、来年戻ってこられるように頑張りたい」と語った。

 松山の体を診る金田相範トレーナーは、「姿勢が悪いと疲れやすくなる。体のなかから鍛えることが必要」と体幹トレの重要性を説いた。「トレーニングが必要なことがわかったことは大きい」と本人も受け止めている。

 年内は、今週末の日立3ツアーズ選手権(15日、千葉・平川CC)と、アジア対欧州団体対抗戦のザ・ロイヤルトロフィー(20~22日、中国・広州ドラゴンレイクGC)が控える。復帰を目指し治療に努めている。

寄せられた声

海外メジャーチャンピオンになれる可能性を感じさせた── 中嶋常幸
ロングゲームが素晴らしい── L・ドナルド
参りました── キム・ヒョンソン(賞金ランク2位)
僕が賞金王になったときよりずば抜けたプレーだった── 石川遼
目標は世界。これがスタートだと思う── 阿部靖彦(東北福祉大ゴルフ部監督)
予想はしていたけれどここまでするとはこの快挙は二度とないだろう── 尾崎将司
僕らの時代より試合数が少ないなか4勝は素晴らしいね── 倉本昌弘(ルーキー4勝の記録を持つ)
まぁ一言でいえば……おめでとうございます── 池田勇太
これからは周囲に影響されない芯の強さが大事── 青木功
プロゴルファー猿のような野性味がある── 高橋章夫(明徳義塾高時代の恩師)


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