週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 7/23

2013/7/16更新

次の達成者はパクで決まり？
注目集めるグランドスラム

　パク・インビが全米女子オープンを制したことで「グランドスラム」の話題に注目が集まっている。

　ゴルフ界の年間グランドスラムは、ご存じのように１９３０年、ボビー・ジョーンズが英米両国のナショナルオープンと同アマの４大選手権を制覇した際に捧げられた称号だ。ちなみに、グランドスラムという言葉は、トランプに由来するもので「総取り」のことであり、「４」という数字に意味合いはない。

　その後は、プロの全メジャー大会優勝者に付され、キャリアグランドスラム（生涯での全制覇）は、男子では２０００年から翌01年にかけてメジャー４連勝を果たしたタイガー・ウッズのほか、ジーン・サラゼン、ベン・ホーガン、ゲーリー・プレーヤー、ジャック・ニクラスの５人が達成。

　ジャック・ニクラスの５人が達成。一方女子は、近年の４大会時代では、パット・ブラッドリー、ジュリー・インクスター、カリー・ウェブ、アニカ・ソレンスタムの５人がキャリアグランドスラムを達成している。

　そして、エビアン選手権が新たにメジャーに昇格した今年。パク・インビが１９４６年のベイブ・ザハリアス以来のシーズンのメジャー３連勝を達成。もし次の全英女子を制するとなると……。

　本人は「私はグランドスラムだと思っている。５大会のうちの４大会優勝でも十分に偉業だから」とコメント。しかし、ＬＰＧＡによると、グランドスラムとは「１シーズンのすべてのメジャーを獲ること」なので、パクが全英かエビアンのいずれかを獲っても、厳密にはグランドスラムとはいえないのだが、それに匹敵する歴史的偉業なのは確か。実現したとき、果たしてゴルフ界はどのような称号を与えるのだろう。